2005年4月15日 下鴨神社

再び満開のしだれ桜を求めて、京都へやって来ました。
今回は平安神宮の前に、下鴨神社へ寄り道です。
下鴨神社へは、京阪電車の終点『出町柳駅』を利用するのが最も便利でしょう。




下鴨神社付近の鴨川の桜。
もう満開を過ぎて、半分くらい散っています。
川の中を、アオサギが歩いていました。
京都市内の川では、割とよく見かける鳥です。
住宅街の中に、最初の鳥居があります。
ちなみに『賀茂御祖神社』(かもみおやじんじゃ)とは、下鴨神社の正式名称です。
にわかに風が吹いて、桜吹雪に包まれました。
そんな中で慌てて撮った一枚です。
写真ではこの程度しか写ってくれませんでしたが、この目で見た感じでは前が見えないくらいの勢いに見えました。
しばらく歩くと、下鴨神社への参道である糺(ただす)の森が見えてきます。
その広さは12万4000平方メートル、東京ドームの約三倍と広大ですが、古代と比べると40分の1に縮小してしまったそうです。
これは途中にある『河合神社』の鳥居。
『方丈記』の著者、鴨長明と関係が深く、彼が使った方丈(移動できる組み立て式の家)が復元され、神社内で公開されています(有料)。

ちなみに河合神社の正式名称は、『鴨河合坐小社宅神社』(かものかわあいにますおこそやけのじんじゃ)。
……早口言葉のネタに困った時は、神社の正式名称を調べるのがいいと思います(笑)。
静かな森の中を歩いていくと、二番目の鳥居にたどり着きます。
最初の鳥居から、ここまで歩いて10分弱です。
その向こうにあるのが、この『楼門』。
この辺りまで来ると、ここが都会の中とは思えないほどの雰囲気を醸し出しています。
楼門をくぐるとすぐに見えるのが、この『舞殿』。
葵祭の時には、ここで東游(あずまあそび)という舞が行われます。
ここの解説では『舞殿』は「まいどの」と読まれていますが、下鴨神社の公式ホームページでは「ぶでん」となっていました。
どちらの読み方が正しいのでしょうか?
それとも、どっちでもいいのでしょうか?
ここは『解除所』(げじょのところ)という、お祓いをする所。
このように解除所が常設されている所は、ここだけだそうです。
ここは『幣殿』(へいでん)の中にある『祝詞屋』(のりとや)です。
左側の奥から二番目の照明だけ傾いているのが、個人的に非常に気になります。
思わず直してやりたくなりますね(笑)。

ちなみに本殿はこの奥にあって、全てを見ることはできません。
少しでもいいから見たいという人は、この場所から斜めを向くと、その姿を垣間見ることができます。
ここは本来、『御手洗池』(みたらしいけ)という池なのですが、この時はちょうど改修工事が行われていました。
もしかして、ここに水が無い姿というのは貴重な風景なのかもしれません。

ちなみに、この池の底から湧いて来る泡を形どったのが『みたらし団子』で、ここがその発祥の地となっています。
下鴨神社の見るべき所は神社だけでなく、その周りに広がる森にもあります。
ここへ来た時は、森の中を見るのもお忘れなく。
ここへ来た時に通った参道のすぐ西側には、毎年5月3日に流鏑馬(やぶさめ)が行われる馬場が設けてあります。
ご覧のように、普段は誰もいない一本道がはるか彼方まで続いています。
帰る時は、ここを通って帰るのもいいでしょう。
こんなに広い道を独り占めできますよ(笑)。




     

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