2005年5月20日 嵐山(後編)

嵐山公園に入ったら、まずは頂上の展望台へと向かいましょう。
保津川を一望できて、川沿いを走るトロッコ列車も見られます。




嵐山公園亀山地区の、頂上展望台からの眺め。
嵐山、保津川、保津川下りの船、そしてトロッコ列車を見ることができる、絶好のポイントです。
この一帯は通称『嵐峡』(らんきょう)とも呼ばれています。
上の写真の中央からやや左上の部分を望遠レンズで見てみると、山の中に何かが建っているのを発見しました。
後で調べてみると、これは『大悲閣千光寺』(だいひかくせんこうじ)という寺で、隠れた名所らしく、ここからの眺めは絶景だそうです。

機会があれば、一度行ってみたいですね。
展望台には、トロッコ列車が通過する時間を書いた看板が用意されています。
何という親切設計!(笑)
その看板を頼りに、望遠レンズでトロッコ列車を撮影してみたのですが……木が邪魔して、全体像を写すことはできませんでした。
次は保津川下りの船を狙ってみました。
右側にくっついている緑の屋根の船は、川下りの途中でお客様の船に合体して様々な物品(ジュース、お菓子、おでん、いか焼、みたらし団子など)を販売しに来る屋台船という船です。
もちろん、それらを買うも買わないも自由ですが、川下りの途中では景色を眺めること以外に、ほとんど何もすることがないらしいので(笑)、購入率は結構高いらしいです。
あなたは、この誘惑に耐えられるか?(爆)
それでは、川下りの船と屋台船の合体シーンを見てみましょう。
何も知らないで見ていると、お互いにギリギリまで衝突コースを進むので、とても危険そうに見えますが、そこは心配無用。
この後、熟練の技が炸裂します。
ご覧のように、屋台船の方が絶妙なタイミングで船を回転させて、川下りの船に何の衝撃も与えずに合体します。
合体に要する時間は、わずか10秒足らず。
往年のロボットアニメより何倍も早いですね(笑)。
別の屋台船が次の獲物(笑)を狙って、上流へと向かって行きます。
展望台からさらに公園の奥へと進んでみると、ご覧のような看板が。
ここから先はとても細い山道になっていて、特に道の左側は足を踏み外すと、そのまま下まで滑り落ちて行きそうなくらいの急斜面になっています。
かなり危険な感じがするので、ここで引き返した方が吉です。
展望台から山を降りて川岸に着くと、ちょうど川下りの船と屋台船が分離する場所でした。
ちなみに、終点の船着き場までは約100メートル。
終点の直前まで商品を売ろうとする姿勢は、見事の一言ですね(笑)。
この保津川下りの船の料金は、大人一人3900円で、亀岡から渡月橋付近までの16kmを約2時間の船旅になっています。

私は『ARIA』みたいに女性が舟を漕いでくれるのなら、乗ってみたい気もしますが(笑)。

保津川下りについて、詳しくはこちらへ。
船着き場から少し上流の保津川(正式には大堰川と言う)。
周囲の木々を川面に映して、緑色に染まっています。
この船は、保津川下りとは別の屋形船、『嵐山通船』。
料金は二人で3500円で、渡月橋付近を起点に約30分かけて嵐峡を周遊します。
手軽に楽しみたい時や時間を節約したい時は、ぜひどうぞ。

嵐山通船について、詳しくはこちらへ。
屋形船と観光船。
他にも貸しボート(3人乗り、一時間1400円)があります。

以上、保津川の観光案内でした(笑)。
嵐山近辺には、『東海自然歩道』という長距離自然歩道が通っています。
その長さは、なんと約1700km!
東京都の『高尾国定公園』から大阪府の『箕面国定公園』まで続いているという、凄まじい長さの歩道です。

……これを全て歩き切った人って、いるのでしょうか?
もしいるのなら、間違いなく尊敬できますね。
陸揚げされた屋形船。
今は出番が来る時を待っています。
ラストは夕日に照らされる渡月橋。
夕暮れ近くになって、ようやく空が晴れてくれました。
晴れてくれるのが、あと数時間早ければ……と言っても仕方ありません。
これもまた自然です。




     

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