2005年6月24日 梅小路蒸気機関車館

梅小路蒸気機関車館は、梅小路公園の西隣にあります。
まさに蒸気機関車のことなら何でも分かる、その筋の人にはたまらない場所です。
(2015年8月30日に一旦閉館、2016年4月29日に京都鉄道博物館としてリニューアルオープンしました)




これが梅小路蒸気機関車館の入口です(入館料400円)。
この建物は日本最古(1904年製)の木造駅舎である旧二条駅舎を移築したもので、中は資料展示館にもなっています。
入口に展示されている、蒸気機関車の車輪。
大人の身長くらいの直径があるでしょうか?
想像以上に巨大ですね。
そしてここの目玉と言える、蒸気機関車の扇形車庫です。
懐かしの蒸気機関車が勢揃いしています。
全部で20台は格納可能でしょうか?
かなり引いて撮らないと、とても全景を収められないほど巨大な建物です。
なお、写真左側の1〜7番の車庫に入っている機関車は今でも動かせる状態になっており(動態保存)、その周辺は必然的に黒く変色しています。
ちなみに、この扇形車庫は国の重要文化財に指定されていて、たぶん最も変色している重要文化財だと思います(笑)。
車庫内のC55形とC58形機関車。
どちらも記念すべき1号機です。
これは帰って来た機関車の向きを変えて、車庫に収容するための転車台(ターンテーブル)。
『銀河鉄道999』にも登場した、C62形機関車を発見!
きっと数百年後には地球〜アンドロメダ間を元気に往復していることでしょう。
梅小路蒸気機関車館では、実際に蒸気機関車に乗ることができます。
それがこの『SLスチーム号』。
乗車料金は200円で、動態保存されている機関車が持ち回りで担当しています。
本音を言えば銀河鉄道なC62形に乗りたかったのですが、残念ながらこの時は写真の8620形8630号機関車が担当でした。

ちなみに、スチーム号の細かい運転スケジュールは、こちらのページをどうぞ。
これを参考にして、ぜひC62形に乗ってください。
でも、間違っても「なぜ離陸しないんだ!」と文句を言わないように(爆)。
スチーム号に乗り込み、発車を待っていると、すぐ目の前の線路をD51が疾走して行きました。
やはり本や映像で見るのと、実際に現場で見るのとでは、迫力が段違いです。
スチーム号は発車すると、まず後ろ向きで進み、行き止まりまで行くと前進して元の場所に戻ります。
往復約1km、所要時間は約10分。
途中、梅小路公園の脇やJRの線路の隣を走るので、ギャラリーからの注目度は抜群です。
私が乗ったスチーム号は本日の最終便だったので、車庫へ収容するために客車を切り離して転車台へ。
この後、機関車が豪快に回転するわけですが……。
見物客へのサービス精神が旺盛なためか、グルグルと何回も何回も回転してくれました。

「いつもより余計に回ってます」(笑)
存分に回転すると、車庫とは反対方向へ。
どうやら石炭と水を補充するようです。
水を補充するのはパイプをつなぐだけで簡単ですが、石炭はフォークリフトで積み上げた後、平らにならさないといけないので大変そうです。
ちなみに上部に石炭、下部に水が入ります。
石炭と水を補充した後は、再び転車台に乗って車庫へ。
本日のお勤め終了です。
先程、目の前を疾走したD51を改めて撮影。
スチーム号に続いて車庫に入ります。
予想通りD51も、転車台で大車輪のごとく回転しまくりです。
その回りっぷりは、見ていて運転手の目が回らないか心配になってくるほどです(笑)。
そしてゆっくりと車庫入れ。
車庫入れの様子が次々と見られる午後3時半以降は、お得な時間帯と言えるでしょう。
次は車庫の中からC51を撮影。
車庫の中の一部の車両は、運転席に上がって見学することが可能です。
これがC51の運転席の様子。
当然ながら、今の電車とは大違いです。
ジョジョ風に「ゴゴゴゴゴ」という雰囲気が似合いそう……。
焚き口の扉。
ここから石炭を投入するわけですが、それには独特のコツが存在していて、うまく入れないとなかなか燃焼効率が上がってくれないそうです。
(新型の機関車には自動給炭装置が装備されました)

ちなみに梅小路蒸気機関車館には『投炭練習機』なる設備が展示されていますが、実際にそれを使っての練習はできませんので、あしからず。
ラストは8620、D51、C61の三両揃い踏みの様子。
勢い良く蒸気を噴き出す様は、まさに『鋼鉄の咆哮』です。



     

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