2005年9月23日 奈良(後編)

奈良道中記の後半は、若草山と東大寺へ。
東大寺には大仏様や二月堂に加えて正倉院もありますが、正倉院は月〜金曜日の平日10時から15時までに限って公開されています。
この日は金曜日でしたが、祝日だったので見ることができませんでした……(涙)。




若草山は標高342メートルの芝生に覆われた三段重ねの山で、毎年3月の第三土曜日〜12月の第二日曜日が開山期間です。
(2016年は3月19日〜12月11日まで)
入山料は大人150円・子供80円。

奈良県公式ホームページ

かつて遠足で来た時は走って登り下りした記憶がありますが、今はとてもそんな無茶はできません。
年は取りたくないのう……。
一段目の途中から見た東大寺大仏殿。
どうせなら三段目の頂上まで登りたかったのですが、残りの体力と時間の関係で今回は断念しました。
この時はまだ営業していた『奈良ドリームランド』を、望遠レンズで撮影。
今は一体、どうなっているのやら……。
斜面の下を見下ろすと、かなりの急勾配です。
何か丸い物を落とすと、確実に下まで転がって行くので、気を付けましょう。
この写真なら、どれくらいの勾配があるか分かるでしょう。
ある意味、登る時より下りる時の方が大変かも?
当然ながら、若草山にも鹿がいます。
運が良ければ、頂上の辺りで多数の鹿の群れと出会えるそうです。
続いては、東大寺へ。
奈良の大仏と、『お水取り』の二月堂が有名ですね。
ちなみに、平城京の東にあるから東大寺という名前になったとか?
まずは二月堂を訪問。
あの『お水取り』は、ニュースなどで報道される3月12日のみの行事だと思われがちですが、実際には3月1日から14日までの二週間、毎日行なわれています(12日に最も大きい松明が出ます)。
12日は毎年入場制限が掛かるくらい混むため、見に行っても結局入れないまま終わる可能性もあります。
なので、混雑を避けたい人は3月12日以外の日(できれば平日)に行くようにしましょう。
二月堂の舞台に上がったところ。
この時、二月堂はまだ重要文化財の扱いでしたが、2005年12月31日に国宝に指定されました。
重要行事とはいえ、国宝の中で火の付いた松明を振り回すというのは、考えてみたら凄いことですね。
実際、江戸時代にはお水取りの最中に火事になってしまった事もあるそうです。
舞台からの眺め。
真ん中に写っている木には何らかの由来があったみたいですが、ちょっと失念。
東大寺南大門。
鎌倉時代から今に残る国宝です。
門の中には運慶と快慶が作ったとされる『金剛力士像』かあります。
南大門をくぐると、この中門があって、とりあえずここからでも大仏殿を見ることができます。
しかし、ここまで来ておいて大仏そのものを見ないのはもったいないので、中へと進みます。
ちなみに、拝観料は大人500円。
そしてこれが大仏殿。
実際に見てみると、他の建物とは一味違う迫力みたいなものを感じました。
高さは約49メートル、幅は約57メートル、使われている木材は2万6000本で、世界最大級の木造建築物です。
ついに大仏様とご対面。
中は思っていたより暗く、はっきりと写真を撮るのに少々苦労するかも。
大仏様の高さは約15メートル・重さは推定380トン。
なお、この右手の手の平を前に向ける姿には、「恐れを取り除いて安心させる」という意味があります。
斜め後ろから撮影。
意外と貴重なアングルかも?
奈良の大仏は、ほとんどの部分が後世になって破損・修復されていますが、台座や指の一部などは創建当時のまま残っています。
この左手の手の平を上に向ける姿には、「願いを与える」という意味があります。

ちなみに大仏殿の柱には穴が開いているものがあって、その穴をくぐると厄除けになるそうです。
見たところ、体が細くないとくぐれない感じでした。
もし私が無理にくぐろうとしたら、きっと柱を破壊してしまいますね。
それ以前に、入ることすら不可能でしょうが(笑)。
東大寺から近鉄奈良駅へ戻る時にも、何頭もの鹿に出会いました。
奈良公園の鹿は全部で1200頭いるそうですが、私はもっとたくさんいるような気がします。

奈良……そこは鹿の国。




     

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