2006年4月28日 鞍馬山(後編)
ある意味、鞍馬山は奥の院からが本番と言えるでしょう。
山を越えた先にある貴船神社も見逃せません。
奥の院に入って霊宝殿(鞍馬山博物館)を過ぎて少し進むと、『義経公 息次ぎの水』があります。 かつて牛若丸が修行の途中にこの水を飲んだとされる、その当時から今に至るまで湧き続けている湧き水です。 私が見た時は雨が少ないせいか、ほとんど水が止まっていましたが……。 |
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奥の院の道は、ご覧のようにほとんどが石段となっています。 手すりも付いていますが、勾配が急なのでそれでもかなり疲れます。 かつての牛若丸のようにこういう道を毎日通えば、さぞかし鍛えられること間違い無しですね。 |
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この付近の特徴である『木の根道』。 岩盤が固いために木の根が深く張れないので、一面に露出した状態になっています。 できるだけ根を踏まないように、そしてつまづいて転ばないように注意して歩きましょう。 |
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『義経公 背比べ石』。 この鞍馬山で10年ほど修行した牛若丸が奥州へ向かう時に、この石と背比べをしたと伝えられています。 ここを過ぎると、ようやく道は下りへと転じます。 |
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背比べ石の近くから分かれ道に入ると『大杉権現社』があります。 『護法魔王尊影向(ようごう)の杉』と呼ばれる、樹齢1000年近い杉を祀っています。 |
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『僧正ガ谷不動堂』。 かつて牛若丸が激しい修行の末に、鞍馬天狗から兵法の秘伝を授けられたとされる場所です。 堂内には不動明王の像が置かれています。 |
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『奥の院 魔王殿』。 650万年前に金星から降臨した『護法魔王尊』を祀っています。 ちなみに、写真の建物は拝殿。 本殿は、この奥にあります。 なお、『護法魔王尊』の目的は、地球に破滅が訪れた時に人類を水星へと避難させること。 ……水星より火星の方が人類の生存に適しているような気がするのですが。 その辺の疑問についてはMMRの皆さんにお任せしましょう(笑)。 |
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魔王殿から先はひたすら下りの道が続き、約20分ほどで西門に到着します。 貴船神社へ行くには、ここから川に沿って上流へ向かえばすぐに着きます。 |
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貴船神社の鳥居(二の鳥居)。 古来から水の神様を祀っており、鞍馬寺よりも古く、今から1600年前に創建された歴史を持っています。 |
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鳥居をくぐって石段を登ります。 両脇に灯篭がずらりと並んで、周囲の緑と対照的ですね。 |
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貴船神社・本宮の拝殿と本殿。 2005年に建て替えたばかりなので、とても真新しいです。 ちなみに貴船神社のホームページはこちら。 |
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拝殿のそばにある『神馬銅像』。 かつては雨乞いの儀式などに生きた馬を捧げていましたが、いつしか板に馬の絵を描いた『板立馬』を捧げるようにもなり、これが絵馬の起源とされています。 源義経も、ここで源氏再興を祈願したそうです。 |
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貴船神社の前には、鴨川の水源にもなっている貴船川が流れています。 5月から9月にかけての期間は、川沿いの店が川床を設置して、涼しい川の上で食事ができます(上の方に少しだけ見えるのが、設置中の川床)。 運が良ければ、ホタルが飛んで来ることも……? |
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本宮から歩いて15分ほどの距離に貴船神社の奥宮があります。 川に沿ってさらに上流へと坂道を歩かなくてはなりませんが、その間の景色はなかなかです。 |
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本日の最終目的地、貴船神社・奥宮(おくみや)の入口。 写真左上に見える二本の木は『連理の杉』という、杉と楓が合体した珍しい木です。 |
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奥宮には『船形石』という石積みがあります。 かつて神武天皇の母・玉依姫(たまよりひめ)が船に乗って淀川→鴨川→貴船川とさかのぼり、この地に辿り着いたのが貴船神社の始まりとされています。 この『船形石』は、その時に乗って来た船の上に石を積んで隠したものとされ、ここの小石を持っておくと航海や旅行安全のご利益があるそうです。 |
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奥宮から叡山電車の貴船口駅まで歩くと軽く40分は掛かるので、途中のバス停(貴船停留所)からバスに乗ります。 詳しい時刻表は、こちらからどうぞ。 |
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ちなみに、このバスは貴船〜貴船口駅までの間なら、運転手に言えばどこでも降ろしてくれますし、逆にバスに向かって手を上げれば、どこからでも乗車することが可能です。 まるでタクシーみたいだ……。 |
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最後は出町柳行きの叡山電車に乗って鞍馬を離れます。 貴船口駅は無人駅で切符を販売していないので、電車に乗る時は整理券を取るのを忘れないように。 今日は鞍馬山を登って降りて、歩き回って足が棒のようになってしまいました。 どうやら私の体力は、牛若丸には遠く及ばないようです……。 |