2006年9月9日 大阪ドーム(後編)
公式戦が終了した後に、プロ野球選手のOBチームを招いた特別イベントが行われました。
まずは、OBチームのピッチャーVS地元のケーブルテレビ局の視聴者達との一打席対決。
そして、OBチームVS地元の草野球チームとの試合です。
ズラリと並んだプロOBチーム。 主なメンバーは、真弓 明信、小川 博文、羽田 耕一、梨田 昌孝、山沖 之彦、ロベルト・バルボン(敬称略)など。 ちなみに、平均年齢は約45歳。 果たして、どんな戦いが繰り広げられるのか? |
|
まずは、ケーブルテレビの視聴者達との一打席対決。 素人相手に容赦なく120〜130キロのボールを投げ込みますが、バッターの方も意外と良い腕を持っていたようです。 いきなり二人連続でヒットを放ちました。 |
|
しかし、走塁の方はやはり素人で、このように暴走の果てにアウトとなっていました。 これ以降はほとんど打たれることなく、何とか元プロの面目躍如といったところでしょうか? ちなみに、バッターが子供の時はストライクゾーンが狭いためか、フォアボールを連発していました(笑)。 |
|
次はいよいよメインイベント、OBチームVS草野球チーム『菅北リーダース』の試合です。 草野球チームとはいえ、『菅北リーダース』は35年もの歴史を持ち、24チームによる予選を勝ち抜いて出場権を得た精鋭です。 |
|
試合は予想に反して、息詰まる投手戦に。 とにかく『菅北リーダース』のピッチャーや守備が、プロのOB相手に一歩も引けを取らないほどにうまい! あの真弓も、あっけなくファールフライに討ち取られました。 |
|
かつて『史上最強の一番打者』、『脅威の核弾頭』と呼ばれた真弓 明信氏。 今は野球解説者や評論家として活躍しています。 |
|
打席で伝説の『コンニャク打法』を見せる梨田 昌孝氏。 |
|
しかし、豪快な空振りに終わる。 | |
梨田 昌孝氏は、2000〜2004年まで近鉄バファローズの監督を務め、近鉄最後の監督となった人です。 そして2008年からは北海道日本ハムファイターズの監督を務めています。 選手時代は強肩を誇る捕手でした。 |
|
試合は5回裏にOBチームのピッチャー、寺前 正雄氏のタイムリーヒットで、ついに均衡が崩れます。 そして、ついに迎えた最終回(規定により、7回で終わりです)。 このままOBチームが逃げ切るのか? その時、ランナーを一人置いて『菅北リーダース』の打者が放った一撃は……! |
|
外野の間を抜け、フェンス際まで転々と転がる! その間にランナーが生還して同点に追い付いた! |
|
そ、そして、なんと! 打ったバッターまでダイヤモンドを一周して、帰って来たぁぁぁっ!! 年齢から来る衰えが、ボールに追い付くのを遅らせたのか、この土壇場で逆転ランニング2ランホームランが飛び出したっ!! |
|
なんという劇的な展開! これが若さの力というものなのだろうか? 凄い!とにかく凄いぞっ! |
|
起死回生の逆転劇に、まるで勝ったかのように喜ぶ『菅北リーダース』。 しかし、まだ7回の裏が残っています。 勝負は、まだ終わっていません! |
|
7回裏は一度ベンチに退いた真弓、梨田を代打として再起用(特別ルールだそうです)するOBチーム。しかし、二人共ことごとく倒れてツーアウト。 そして、OBチーム最後のバッター、小川 博文氏も討ち取られ、ゲームセット! ついに草野球チームがプロOBチームに勝利したぁぁぁっ!! |
|
試合が始まる前は、OBチームの圧勝かと思っていましたが、まさかこんな結果が待っていようとは……とにかく、どちらもお疲れ様でした。 | |
はっきり言って、今日の公式戦よりも面白かった……と思った人がいたかもしれませんね(笑)。 とにかく、滅多にない組み合わせの試合が見られて良かったです。 |
|
ベンチに引き揚げるOBチームの面々。 私が見た限りでは、決して手を抜いて戦うようなことはしていませんでした。 むしろ、最初から最後まで完全に本気モードだった様子。 それゆえに、心の内は相当悔しいはずです。 |
|
戦い済んで、日が暮れて……。 試合が終了したのは午後7時半頃でした。 公式戦の開始から数えると、6時間半の長丁場。 最後まで観戦し続けた観客の皆様も「お疲れ様でした」。 |