2006年10月20日 大阪湾上・サンタマリア

海遊館西側の船着き場からは、帆船型観光クルーズ船『サンタマリア号』が大阪湾(大阪港)を周遊しています。
かつてコロンブスが乗っていた帆船サンタマリア号を約二倍に拡大して再現してあり、1500円で50分の船旅が楽しめます。
私にとっては、秋風に吹かれながら海の上を散歩する気分で臨んだのですが、
船が苦手な『お嬢様』にとっては、まさに滝に打たれるかのごとき荒修行だったようで……。




前の便の周遊を終えて、サンタマリア号が帰って来ました。
この時点からすでに『お嬢様』は逃げ腰。
しかし、海遊館とセットでお得なチケットをすでに購入しているため、乗らなかったら大損です。
何とかなだめて一緒に乗ることになりました。
接岸するサンタマリア号。
かつて、この半分の大きさの船で大西洋を渡ったとは……。
いざ出航、という時に別の大型船『にっぽん丸』の出航時刻と重なり、しばし待たされることに。
調べてみると『にっぽん丸』は世界一周もできる船で、この時は大阪から横浜への航海でした。
出航すると、まずは天保山大橋の下をくぐってユニバーサル・スタジオ・ジャパンの近くへ。
海の上からUSJを垣間見ることができます。
写真の建物は、ホテル・ユニバーサルポート。
USJの前で折り返して再び海遊館の前を通り過ぎ、船は一路外海(の一歩手前)へ。

ここで『お嬢様』は何を思ったか、突然「降りたい」と言い出します。
突然の乱心に、もう少しで背後から『当て身』をくらわせてしまう所でした(笑)。
まったく、取り押さえるのに苦労しましたよ……。(誇張無し)

船嫌いの『お嬢様』、逃げ場の無い船上で大ピンチ!
私も周りの人に不審がられて大ピンチ!(笑)
夢洲、南港野鳥園付近を通過して、次は港大橋へ。
こうして疾走する船の舳先に立っていると、たとえ周囲の風景は21世紀でも、なんとなく気分は大航海時代になってきますね。
思わず「面舵一杯!」と言ってしまったのは、ここだけの秘密です(笑)。
一度港大橋をくぐった後に、木津川河口付近でターンして海遊館へと戻り始めます。
ちなみに、これは進行方向の左に舵をとっているから『取舵』です。
夕日に背を向けて、一人でたそがれる『お嬢様』。
荒療治のつもりで半ば無理やり船に乗せてみましたが、残念ながら船嫌いは克服できなかった模様。
ちなみに『お嬢様』の船嫌いの理由は、船酔いするからではなくて、実は●△■☆×だからです。

┐(  ̄ー ̄)┌ やれやれだぜ
南港のコンテナ埠頭付近で、後方から『くろしお丸』の追撃を受けましたが、最終的には何とか振り切ることに成功しました。

「大した速力だな。だが、日本じゃあ二番目だ」(笑)
再び港大橋の下をくぐるサンタマリア号。
ここを過ぎると海遊館が再び見えてきます。
海遊館と天保山の大観覧車がうまく前後に重なった瞬間。
まさに海の上ならではのアングルです。
そして、元の船着き場に到着。
一刻も早く降りたいのか、『お嬢様』が船から飛び降りそうな雰囲気で接岸を待ち構えています(笑)。
ちなみに『お嬢様』は船から降りた途端、別人のように元気を取り戻しました。
次の乗客を乗せて、再び出航して行くサンタマリア号。
海遊館に来た時は、セットでこれに乗ることをお勧めします。
もちろん、船嫌いな人には無理にお勧めしませんが……。
帰る頃にはすっかり日も暮れて、天保山の大観覧車もライトアップ。
ちなみに、このイルミネーションの色は明日の天気予報にもなっていて、晴れの時は赤、雨の時は青、そしてこの写真のように緑の時は曇りを表しています。
高さは112.5メートルと世界最大級なので、晴れた日の眺めは抜群。
船嫌いな人は、ぜひこちらをどうぞ。
一度乗ったら逃げ場が無いという点では、サンタマリアと同じですが(笑)。




     

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