2006年11月1日 妙見山(後編)

妙見山という名前の山は日本全国に50以上存在していて、妙見山の『妙』は美しい、『見』は姿、という意味があるそうです。
妙見山に限らず、山の中は空気がおいしくて気持ちいいですねえ……。




妙見リフトを降りた後も上り坂が続きますが、そう長くは続きません。
そして石段を少し登れば、鳥居前の駐車場に着きます。
ここが日蓮宗のお寺、『能勢妙見山』の入口です。
北極星への信仰に端を発し、開運の守護神である『北辰妙見大菩薩』を祀っています。

ここからさらに石段が続きますが、山頂まであと少しです。
これも何かの修行だと思って頑張りましょう。
鳥居をくぐってすぐの所に、神馬の像が置かれています。
武士の姿をした妙見大菩薩様に乗っていただきたいと奉納された物だとか。
石段を登り切ると、前方に能勢妙見山の礼拝堂である『星嶺』(せいれい)が見えてきます。
壁や床がガラス張りになっていて、一見すると仏教らしからぬ建物ですが、これは宗派を問わずに語り合える空間として誕生したからだそうです。

また、写真右下にはポストが見えますが、星嶺の地下には簡易郵便局があり、ここが大阪府内で最も高い所にある郵便局になっています。
(残念ながら、2007年5月で閉局になった模様)
近くからでは星嶺の全体像を写すことが困難だったので、すぐ下の駐車場から撮ってみました。
青空をバックにして、素晴らしい眺めです。
星嶺の向こう側には山門があって、ここがちょうど兵庫県と大阪府の境界になっています。
こういう境界線が好きな私にとっては、決して見逃せない場所ですね。
そんな訳で、体の右半分を兵庫県、左半分を大阪府に置いて撮影。
山頂の昼間の気温は、こんな感じ。
11月で標高660メートルの場所にしては、少し気温が高めかも。
これは能勢妙見山の経堂・絵馬堂。
ここでは毎日読経が行なわれ、たくさんの絵馬が掛けられていました。
私も一応、「胆石が治りますように」とお願いしておきましたが、時すでに遅かったのか、この4日後に三度目の胆石発作を起こして入院してしまいました(涙)。
とりあえず、この山の中で痛み出さなかっただけでも良しとしましょう。
石段の途中(宝物館の手前?)から右の道へとそれて登って行くと、妙見山の山頂を示す三角点が設置されています。
道が分かりづらい上に、慰霊塔の背後に三角点が隠れているので、この場所を発見するのは少し難しいかもしれませんが、妙見山の頂上を極めるためには避けて通れない場所です。
無事に頂上を極めることもできたので、そろそろ地上へと帰還です。
下りの妙見リフトの途中で、カメラを肩越しに後ろへ向けて撮影してみました。
上りのリフトの時もそうでしたが、足元に広がるコスモスのすぐ上を通過して行くのは、なかなか新鮮な眺めです。
そろそろコスモスも終わりの時期を迎えようとしていました。
ケーブル乗り場から妙見口駅までの帰りのバスは日・祝日なら一時間に2〜3本ありますが、平日だと一時間に1本以下しかありません(詳しくは→こちら)。

そんな訳で、帰りもほぼ必然的に歩きとなりました。
そして、ラストは駅に向かって歩いている途中に撮った空の写真で終了。
バスに乗っていては決して撮ることのできなかった風景です。




     

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