2008年4月5日 天王山(その3)

山を下った先は、まさに絶景ポイント。
水無瀬の滝近辺の風景も、様々な意味で凄かった……。




竹林を抜けた先には、眼下を走る名神高速道路がありました。
まだ山を下りきっていないので(標高50メートルくらい?)、ここからの見晴らしは抜群です。
1963年から使われている、古い方の天王山トンネル出口が見えます。
かつてこのトンネルは渋滞箇所の代名詞的存在でしたが、1998年に新しい天王山トンネルが開通してからは、それも減少したようです。
さらに遠くを見ると、サントリー山崎工場・背割堤の桜のトンネル・男山などが見渡せます。
ここからの写真は、300mm望遠レンズを使用しての撮影です。
石清水八幡宮のある男山も、まるで近くにあるかのように見えます。
二日前に訪れた背割堤の桜も、まだ満開のまま健在なことが分かります。
そしてその向こうでは、京阪電車の特急と普通列車がすれ違う所が見えます。
桜のトンネル終端部分と、その手前に見える白い駅は、おそらく今日のスタート地点である阪急大山崎駅でしょう。
そして桜の向こう側には朱色に塗られた橋桁の御幸橋、木津川の鉄橋を渡る京阪電車が見えます。
続いて特急電車が鉄橋を通過。
その行方をずっと見守っていると……。
やがて男山の前を通って、淀川沿いに走る姿を見ることができます。
この写真は最も近く、ほぼ正面に来た所を撮影したものですが、それでもここから直線距離でおよそ4.5kmほど離れています。
樟葉方面へと走り去って行く京阪電車。
ここから先は堤防の向こうへ潜るように消えて行き、見えなくなります。
この近辺は古来よりあらゆる陸上交通が集中する土地だけあって、ここを通過する電車が次から次へと見られます。
その筆頭が、おなじみの東海道新幹線。
そして新幹線と並行して走る阪急電車。
新幹線と阪急電車の併走も運良く撮れました。
さらに個人的に思い入れのあるJRのオーシャンアローまで撮影できて、私の血液の温度は上昇しまくりです(笑)。
続いては大阪方面へと続く名神高速道路を撮影。
当初は上下線合わせて4車線でしたが、今は倍の8車線に拡張されています。
夕方の時間帯(17時16分撮影)なので、徐々に交通量が多くなってきている感じがしました。
それにしても、防音壁の形状が実に奇妙です……。
少し下へと降りて、新しい方の天王山トンネル入口を撮影。
トンネルの向こうに見える桜並木が気になります。
さらにトンネル入口へ近付くと、本日の最終目的地である水無瀬の滝を発見。
こんな高速道路のすぐ近くに滝があったとは……。
水無瀬の滝の説明文です。
昔から有名な滝だったようです。
高さが20メートルあるという水無瀬の滝。
水量は少なめでしょうか。
雨が降ればもっと増えると思われます。
滝の横には、古い祠があります。
説明文によると祀ってあるのは『八大竜王』『白姫竜王』『玉竜大神』で、昔の人はこの水無瀬の滝そのものを竜神に見立てて信仰していたようです。
水無瀬の滝から十数メートルしか離れていない所を名神高速道路が通っているので、すぐ目の前に天王山トンネルの入口や、そこへ入っていく車を見ることができます。
なかなかの迫力でした。
水無瀬の滝から帰る途中、春日神社へと通じる道を発見。
こんな所に神社があるとは知らなかったので、ちょっと寄ってみることにしました。
登り坂を少し上がった所に春日神社がありました。
すぐそばの桜が見事です。
小さい神社ではありますが、よく見ると『東大寺』の文字が。
何か関連があるのでしょうか?
この説明文によると、かつてこの地は東大寺の領地だったそうです。
なので正式名称は『東大寺春日神社』。
度重なる移転を繰り返して今に至る、『さすらいの神社』と言ってもいい歴史を持っています。
移転の際に再建された社殿。
再建から15年ほどしか経っていないので、まだ新しい感じがします。
社殿の後方から撮影。
名神高速の脇にひっそりとたたずむ春日神社……。
しかし今の時期は満開の桜があるので、寂しくない感じです。
どうやら山を下りる途中に見えた桜並木は、春日神社の桜だったようです。
ほんの10本ほどですが、場所が場所だけに凄い穴場のように感じられます。
春日神社の後は、JRの線路沿いに歩いてサントリー山崎工場へ。
この建物は貯蔵庫だそうです。
大きい建物のため、全体像が収まりきれません……。
ウイスキー製造工場は、こちらの建物だと思われます。
私は酒を全く飲まないのでウイスキーに興味はありませんが、これらの建物に関しては立派だと思います。
工場正門付近の桜。
次第に日が暮れて、夜桜になってきました。
さらに線路沿いを歩くと、JR山崎駅の近くで大阪府と京都府の境界に遭遇。
今日は何度も大阪府と京都府を行ったり来たりです。
そしてJR山崎駅に到着。
山を登って下りて疲れましたが、そんな疲れた体に鞭打って、引き続き二条城の夜桜を見に行きます。
ここからJR京都駅まで行って、京都市営地下鉄に乗り換えれば30分ほどで着く……と思われたのですが、実はこの時、事故の影響でJRのダイヤが乱れているとは夢にも思っていなかったのです。
おかげで山崎駅のホームで20分以上も待たされる羽目になりました……(涙)。




     

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