2008年4月9日 三井寺

三井寺は滋賀県大津市にある、7世紀に創建された天台宗総本山の寺です。
三井寺へは京阪三条駅で京都市営地下鉄東西線に乗り換えて浜大津まで行き(直通電車あり)、
そこで京阪石山坂本線に乗り換え、三井寺駅で降ります。




いきなり三井寺とは全く関係無い写真ですが、四条大橋付近で遭遇した京都バスの教習車。
三条大橋と鴨川。
今回は阪急電車を使って来たので、三条駅までの川沿いを歩いてみました。
地下鉄と京阪を乗り継いで三井寺駅に到着。
ちなみに、この駅には自動改札がありません。
(PiTaPaのカードリーダーはあります)
三井寺駅からは、すぐ近くを流れる琵琶湖疏水沿いを歩きます。
すでに三井寺のある山の上まで桜が満開になっているのが見えますね。
琵琶湖疏水沿いにも桜がたくさん植えられていて、見事な景色を作っています。
疏水に架かる橋の上から撮影。
ここが最も眺めの良い場所でしょう。
奥に見えるのは琵琶湖疏水第一トンネル東口です。
琵琶湖疏水第一トンネル東口を撮影。
トンネルの長さは2436メートルもあるそうです。
三井寺駅から10分ほど歩いて、三井寺に到着。
三井寺の正式名称は長等山園城寺(ながらさんおんじょうじ)です。
写真は1452年建造、重要文化財の大門。
ちなみに昼間は拝観料(500円)が必要ですが、なんと夜桜の時間帯は無料になるという太っ腹な料金設定になっています。

(追記)
2013年現在では、夜桜の時間帯も有料になっているようです。
大門をくぐると、すぐ右手にあるのが釈迦堂。
写真では少ししか写っていませんが、桜吹雪も舞っています。
1602年建造の鐘楼。
中には近江八景の一つである、三井の晩鐘という大きな鐘が吊られており、この三井の晩鐘は、宇治の平等院・京都高雄の神護寺と共に、日本三銘鐘の一つに数えられています。
ちなみに鐘の重さは2250kgだとか。
そして国宝の金堂なのですが、ご覧のように工事の真っ最中。

工エエェェ(´Д`;)(´Д`)(;´Д`)ェェエエ工

工事中とは知らなかった……。
とはいえ、参拝用の通路は確保されていたので、ある程度中を見ることができました。
室町時代の重要文化財、一切経堂。
一切経(仏教の全ての教典)を安置するためのお堂です。
一切経堂の中には、この八角輪蔵(回転式の書架)があり、ここに一切経が納められています。
なお、この一切経堂は、もともと山口県の国清寺にあったものを1602年、毛利輝元によって三井寺へと移された物と言われています。
三重塔前の桜。
曇り空なのが残念。
三井寺では孔雀舎という場所で数羽の孔雀を飼っています。
由来としては、人の心に巣食う三毒である貪(むさぼる)・瞋(いかる)・癡(ぐちる)を除くことを本願とする『孔雀明王』の功力によって、全ての人の毒が除かれることを祈る場所らしいです。
運の良いことに、一羽の孔雀が羽を広げてくれました。
このように見事な羽を持つのはオスの方です。
悠然と目の前を歩く孔雀たち。
よく見ると、背中の上に桜の花が乗っています。
孔雀舎の近くにも桜の木はあるので、そこから落ちた花が偶然乗ったのでしょうか?
続いては石段を登って、三井寺の南側にある観音堂へ。
観音堂は1686年再建の建物で、西国三十三カ所観音霊場の第十四番札所となっています。
観音堂前からの眺め。
桜に加えて、琵琶湖を見ることもできます。
さらに石段を登ってみると、眺めは一段と良くなります。
この写真では桜に隠れていますが、この向こうにある山は比叡山です。
観音堂前には、月見の名所としても有名な三井寺にふさわしく、観月舞台という建物があります(1849年建造)。
桜に囲まれ、琵琶湖を前にして見る月は、さぞかし美しいことでしょう。
いよいよ日が暮れて、ライトアップ開始。
オレンジの光に照らされる観音堂。
観月舞台もご覧の通り。
月が出ていないのが残念なところです(この日は曇り空)。
桜と観月舞台。
この風景の中で人が舞い踊る姿を見てみたいものです。
完全に日が暮れて、大津市街の夜景と共に見る夜桜も、また格別。
ちなみに写真右端に見える売店では、みたらし団子を売っています(夜間限定?)。
観音堂へ来る時に登った石段を、今度は逆に降ります。
この場所の夜桜も見事ですが、ここでさらに真上を見ると……。
もっと見事な夜桜が頭上に広がっています。
くれぐれも、これに気付かずに石段を降りてしまわないように(笑)。
金堂付近の夜桜。
夜の鐘楼。
ちなみに昼間なら一回300円で鐘が突けるそうです(除夜の鐘の時は1000円)。
夜桜の照明に浮かび上がる三重塔。
この方向から撮影すると三重塔に当たる光の面積が小さく、うまく撮影するのに苦労しました……。
ラストは帰る途中に撮影した、ライトアップされた琵琶湖疏水の夜桜。
長めにシャッターを開けたので、まるで輝くかのように桜が明るいです。

これで今シーズンの桜も撮り納めとなりました。
次の桜の季節が巡って来るまで、時が流れるのを待つことにしましょう。




     

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