2008年11月20日 若草山(後編)

若草山は標高342メートルの山。
傾斜も緩やかな所が多いので、初心者にもおすすめの山です。




若草山・二重目の標識。
真新しい感じなので、最近設置されたようです。
なぜか、こんな山の中に消火栓が……。
多分、山焼きの時に使うためなのでしょう。
ここまで登って来ると、眼下の景色は抜群!
京都市内と同様、奈良市内も高い建物がほとんどありません。
今まで登ってきた道を振り返って撮影。
晴れの空と奈良市街地、そして若草山の芝生が広がっています。
二重目の途中から望遠レンズで撮影した、東大寺の大仏殿。
ちょうど真横から見た形になります。
登り始めてからここまでは鹿の姿が一頭も見えなかったのですが、ここでようやく鹿と遭遇。
子連れのせいか、私を警戒するように迂回して道を横切って行きました。
さらに登って、頂上(三重目)が目前の所まで来ました。
写真左下に見えるのが、頂上のすぐ手前にある料金所。
料金所は麓とここの二箇所なので、反対側(若草山遊歩道)から登ればタダで頂上まで行けます(笑)。
料金所を過ぎた直後に、いきなり子鹿が出現!
何かもらえると思っているのか、かなり近くまで寄って来ました。
せっかくなので、アップで横顔を撮影。
周りの風景も入れて撮影。
やはり若草山には、鹿が良く似合う……。
そしてついに、若草山の頂上(三重目)に到着!
写真を撮影しながらだったので、ここまで来るのに一時間以上掛かってしまいましたが、普通なら40〜45分で登頂可能だそうです。
頂上の展望台から周囲の風景を見回していたら、何だか見覚えのある物が……。
そう、これは当『まふっと写真館』ではすっかりおなじみとなった、生駒山山頂の電波塔群。
これまでとは違い、大阪側とは反対の方向から見るので、電波塔の並び順が逆になっています。
そしてよく見ると、生駒山の向こうにある大阪(伊丹)空港に着陸しようとしている飛行機も小さく写っています(写真右側中央付近)。
聞いていた通り、頂上には鹿が群れを成して生息していました。
その中の一頭を、遠くから望遠レンズで撮影。
続いては、角が立派な雄鹿を撮影。
奈良と言えば、10月に行われる『鹿の角切り』ですが、毎年全ての雄鹿の角を切っている訳ではないので、この通り角を生やしたままの雄鹿もいます。
カメラを向けた途端、戦闘態勢(?)で身構える雄鹿。
なかなか気合いの入った目で睨まれてしまいました……。
のんびりと歩き回る鹿の群れ。
同じ若草山の鹿でも、向こうから近寄ってくるほど馴れた鹿もいれば、草むらの中から首だけ出して、少しでも近付こうとしたらすぐに奥へと逃げて行く鹿もいたりと、その反応は様々でした。
ひたすら芝生を食べている鹿達。
写真に写っている全ての鹿が、同じポーズを取っています……。
若草山の頂上には、鶯(うぐいす)塚古墳という全長103メートルの前方後円墳があります。
4世紀末に作られ、清少納言の『枕草子』にも「うぐいすの陵(みささぎ)」として記述があり、古墳の名前もここから来ています。
古墳の頂上部には、鶯陵の石碑が建っています。
写真右端にも写っているように、この付近にも鹿の姿が多数見られました。
石碑のすぐ後ろには、ご覧のように三角点(三等三角点)が設置してあります。
若草山の頂上に造られた古墳の頂上なので、ここが間違いなく若草山の最高地点ということになりますね。
古墳の上から、展望台方向を撮影。
この古墳が造られた当時は、どんな風景が広がっていたのであろうか……。
鶯塚古墳の前を歩く鹿達。
さっきまでたくさんいた鹿も、時間が経つにつれて少しずつ姿を消して行きました。
日暮れが近付いてきたので、この辺で下山することに。
一面に広がるススキが見事です。
山を下りる途中にも、鹿と遭遇。
鹿の方も山を下りる途中だったのか、しばらく自分の後を付いて来ました。
夕日を浴びる紅葉。
個人的には一番良い色です。
夕日がさらに傾く頃、無事に元の場所まで戻って来て下山終了。
今回は期待以上の物が見られました。
若草山の後は、例によって二月堂へ。
国宝なのにタダで入れるところが太っ腹です(笑)。
二月堂から見た夕暮れの風景。
大仏殿と共に見る夕焼けは、まさに壮観です。
雲の向こうに太陽があり、その隙間から太陽の光が漏れています。
今日は若草山の登頂に加えて、きれいな夕焼けまで見られて、お得感倍増でした。
そしてラストは望遠レンズで撮影した、夕焼けの生駒山と東大寺大仏殿のてっぺん。
相変わらず大阪空港へと向かう飛行機が数分間隔で通るのが見えます(写真左側)。

古都を代表する建築物と、現代的な風景のツーショットで、今回はお別れです。




     

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