2005年4月15日 平安神宮

下鴨神社の次は、再び平安神宮を訪れました。
同じ所でも、日を改めて行くと、また違った体験ができるものです。
これだから、京都は何度行っても飽きませんね。




太陽の塔と同様、大鳥居を見ると撮らずにはいられません。
どうしてこんなにも鳥居という物に魅せられるのでしょう?
色でしょうか、それとも形でしょうか?
大鳥居をくぐると、『平安騎馬隊』なる組織の車両と遭遇しました。
この写真では分かりづらいですが、車両の後部にはちゃんと白馬が乗っています。
それにしても、『平安騎馬隊』とは一体?
調べてみると、平安騎馬隊は平安遷都1200年を記念して京都府警の中に創設され、京都御所などの観光地の警備、葵祭や時代祭の先導、登下校時の通学路のパトロールなどを行っているそうです。
なるほど、京都府警の人達が隊員だったのですか……騎馬警官とは、カッコイイですね!
きっと京都の危機に際しては、まるで『快傑ライオン丸』のように颯爽と登場してくれるでしょう(爆)。
平安神宮に入ると、この日は平日だからか、前回と比べて大幅に人出が少なくなっていました。
しかし、よく見ると広場の一角になぜか人だかりが……。
そこへ行ってみると、ここで舞か何かを奉納した人たちでしょうか?
ちょうど記念撮影をしている所でした。
私以外にも写真を撮りたい観光客が後から後から押し寄せて来るので、いつの間にか斜め方向へと弾き出されてしまいました(笑)。
それにしても、見事な衣装です。
これは、大極殿に向かって右にある『蒼龍楼』。
中国の五行説で東を守る『蒼龍』の名が付けられています。
これと同じ物が反対側にもあって、そちらは西を守る『白虎楼』と名付けられています。
こういう見事なまでに左右対称な建物は好きですね。
これが大極殿前にある『右近の橘』。
この写真の方向から見ると、右近の橘なのに逆の左側へと配置されていますが、天皇が座る玉座から見た(ここでは大極殿の方から見た)左右の位置を基準としているので、これで間違いではありません。
ちなみに、これと同じ理由からなのか、京都市の右京区と左京区も、地図の上から見ると左側に右京区、右側に左京区が置かれています。
そして、これが『左近の桜』なのですが……。
前回の4月9日に撮った写真と見比べてみてください。
あれからわずか6日しか経っていないのに、すでに花は全て散り、まるで秋の紅葉のような姿になっています!
ソメイヨシノでないとは思っていましたが、この桜の品種は何なのでしょうか?
平安神宮のホームページで調べてみましたが、これはヤマザクラでした。
ちなみに、平安京の成立当初は中国文化の影響を受けて『左近の梅』だったそうですが、それが枯れてしまったため、今度は日本に古くからある桜に置き換えたそうです。
神苑の中に入ると、なぜか明治時代の電車の車両が置かれていました。
これは平安神宮が創建されたのと同じ年の1895年、平安遷都1100年を記念して京都市内に開通した、日本初の路面電車です。
車体の色が緑だからか、まるで周囲の風景と同化しているかのように違和感がありません。
電車の窓に満開のしだれ桜が映っていたので撮ってみました。
ちゃんと定期的に窓の掃除はしているようですね(笑)。
池の中に、アオサギを発見!
最初は微動だにしなかったので置物かとも思いましたが、本物でした。

余談ですが、左上に見える売店では私にとって伝説とも言える『ビン入りのバヤリースオレンジ』を売っていたのですが、前回もこの時も、それに気付かずに通り過ぎてしまいました……。
望遠レンズで撮ってみると、片足だけで立っているのが分かりますね。
フラミンゴなど足の長い鳥は、片足だけで立つ習性があるそうです。
なぜなんでしょうね?
ちゃんと両足を使った方が安定すると思うのですが。
ここが池を渡る橋になっているのと同時に、座って休憩もできる『泰平閣』(通称、橋殿)。
ここからゆっくり景色を眺めたかったのですが、ご覧のように満員だったので通り過ぎるしかありませんでした。
満開を迎えた紅しだれ桜。
夕日の光の色と重なって、何ともいえない味わいを池に映しています。
風が吹いて水面が揺れてしまい、池に映る紅しだれ桜を完璧に撮ることはできませんでしたが、その反面、『風が水面を渡る』という表現を体感することができました。
平安神宮の西門付近からは、東山の右大文字が見えます。
望遠レンズで撮ってみると、この通り。
縮小したこの写真では分かりませんが、この場所に人が歩いているのを確認できました。
ここって、登って入ってもいい所だったんですか?
帰り際に撮った、夕暮れの中にたたずむ大鳥居。
平安神宮は大鳥居に始まり、大鳥居に終わる……。
そう言い切ってもいいくらいの、圧倒的な存在感を誇っています。
少し時間が余ったので、清水寺方面へと足を伸ばしてみました。
これは、その途中にある『京都霊山護国神社』の鳥居。
ここには、あの坂本竜馬の墓があります。
写真で見ても分かるように、かなり急な坂が続いています。
間違っても『箱根駅伝ごっこ』はしないように(笑)。
清水寺に着きましたが、残念ながら拝観時間を過ぎていて、中には入れませんでした。
しょうがないので、夕日を浴びて輝く仁王門を撮影。
二年坂、三年坂を上って来たので、ここからの眺めは上々です。
約2.5km離れた京都タワーも、よく見えます。
望遠レンズで撮ってみると、展望台にいる人まで見えそうな勢いですね。
ここにいる人も、まさか清水寺から覗かれているとは思うまい(笑)。
これは、夜を迎えた八坂神社の境内。
ここには一体、全部でいくつの提灯があるのか……?
誰か数えてくれませんか?(笑)
ラストは、夕暮れの円山公園の空を飛ぶ鳩たちの写真です。

「明日に向かって飛べ!」




     

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