2007年11月3日 大文字山(後編)
もっと楽な登山ルートが別に存在するという驚愕の事実(笑)に今頃気付いた私ですが、
それはそれで普通とは違う体験ができたと良い方に考えて、改めて山頂と『大文字火床』を目指します。
そこには想像以上の眺めが待っていました。
一休みを終えて再び山頂へ向かって歩き出すと、さっきまでの道と違って道幅は広くなり、傾斜も格段に緩やかになりました。 今までの苦労が嘘のように楽な道です。 |
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6〜7分ほど歩くと、ついに山頂へ到着! おそらく銀閣寺方面から登って来た人が多数いました。 |
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山頂からの眺め。 京都市内が一望できます。 |
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上の写真左端の辺りを望遠レンズで覗くと、JR京都駅ビルが見えます。 おなじみの京都タワーと、写真中央付近には東寺の五重塔も。 |
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大阪方面の眺め。 ちょうど逆光で見づらいですが、写真中央右側の山が天王山。 写真中央左側の低い山が、石清水八幡宮がある男山。 写真中央から少し下を流れる川が鴨川。 そして遙か彼方の地平線には、かすかに梅田のビル群を確認することができます。 山頂にもガイドの人がいたので聞いてみると、もっと条件が良ければ大阪湾まで見ることができ、それが太陽に照らされて光って見えることもあるそうです。 |
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望遠レンズで梅田のビル群を撮影。 写真中央付近に見えるビルが多分、梅田スカイビルでしょう。 残念ながら、大阪城や通天閣の姿は確認できませんでした。 |
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こちらは山科方面の眺め。 写真中央やや上に見える山が生駒山です。 |
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望遠レンズで生駒山頂を撮影。 いつもとは違う方向から見るので、山の形が違って見えますが、ちゃんと山頂の電波塔群も見えます。 この縮小した写真では判別しづらいかもしれませんが……。 |
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山頂なので、このように三角点が設置されています。 ちなみに、三角点のある所が正確な山頂の場所とは限らないとのこと。 三角点(Wikipedia) |
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山頂を後にして、次は『大文字火床』へ。 ここからは、ずっと下りの道になります。 下りなので今までよりは楽に歩けますが、山道に変わりは無いので油断は禁物です。 |
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山頂から15分ほど歩くと、急に視界が開けた所に出ます。 五山の送り火の時に右大文字が点火される、『大文字火床』に到着です。 |
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やっと本日の目的地に到着しました。 午後1時40分に寺ノ前橋から登り始めて、今は午後4時。 寺ノ前橋からここまでの所要時間は、休憩や写真撮影に要した分を差し引くと、1時間30〜40分くらいでしょうか? |
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ここからの京都市内の眺めは天気の良さも加わって、山頂を上回る素晴らしさでした。 今までの苦労も吹っ飛ぶ絶景です。 |
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これが送り火の時に使われる火床。 ここに木を組んで土台を作り、松明を立てるそうです。 |
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『大』の文字を形作る火床が、ずっと先まで続いています。 全部で75ヶ所あるそうです。 |
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大文字火床の中心には祠(?)があって、弘法大師を祀っています。 そういえば、二年半前に平安神宮から望遠レンズでこの場所を撮影したことがありました……。 (その時の写真) 当初の予定では、今日は銀閣寺にも行く予定でしたが、今から山を降りても満足に拝観する時間が取れないと判断し、ここで日没まで待つことにしました。 |
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日没を待っている間、望遠レンズでいろいろな方向を見ていると、木々の間から比叡山を発見。 ここから比叡山まで直線距離で約5kmなので、結構近くに見えます。 |
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さらに京都市内を見ていると、平安神宮の大鳥居を発見。 この写真には写っていませんが、平安神宮の中を歩く人の姿も確認できました。 |
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日没30分くらい前から急に寒くなってきましたが、銀閣寺方面からは続々と人が登って来ます。 中には半袖姿の人も……。 みんなまったりと日没の時を待っていました。 |
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11月3日、京都の日の入りは午後5時2分。 山があるので実際に太陽が沈むのは、それより数分早くなるでしょう。 いよいよ日没です。 |
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望遠レンズで日没を撮影。 その動きは想像以上に早く、あっという間に沈んで行きます。 |
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少し雲があったので、稜線の向こうに太陽が沈むことはありませんでしたが、それでも見事な日没を撮影できました。 | |
日没直後の様子。 一瞬ごとに空の色が変わります。 |
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さらに日が暮れて、京都市内にも次々と明かりが灯っていきます。 | |
改めて夕闇の京都タワーを撮影。 その姿はまさにロウソクのようです。 |
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さらに暮れ行く京都の夜景。 今日は色々と苦労しましたが、この景色が見られたのなら、それも安いものです。 |
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山を降りる時は、当然ながら銀閣寺方面へ。 こちらの道はちゃんとした石段などが整備されていて、いかにも登りやすそうです。 ああ……もっと事前に調べてから、ここを通って登れば楽だったのに……。 (´・ω・`) にょろーん ちなみに日が暮れてから山を降りる時は足元が危険なので、懐中電灯やペンライトなどの持参が必須です。 |
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山を降りると、銀閣寺のすぐ近くに出ました。 せっかくなので、世にも珍しい(?)夜の銀閣寺の入口を撮影して本日は終了。 文字通り、山あり谷ありの一日でした。 |