2008年2月18日 雪の鞍馬山(後編)
より雪深い奥の院方面へと足を踏み入れ、山を下って貴船神社を目指します。
予想以上に苦難の道程でした……。
雪の中の霊宝殿(鞍馬山博物館)。 この時期(12月中旬〜2月末)は冬季休館中です。 |
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雪に埋まった霊宝殿前のベンチ。 今は人の代わりに雪が座っています。 |
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いよいよ奥の院に突入。 ここまで来たらもう引き返せない……(個人的に)。 |
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いつもの勾配に加えて積雪と凍結が加わるので、より慎重に歩を進める必要があります。 こういう時のため?に手すりもあるので、積極的に活用しましょう。 |
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何とか坂道を登り切って、『義経公 背比べ石』に到着。 牛若丸も、こんな雪深い中で修行したのだろうか……? |
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『大杉権現社』に寄り道。 途中の積雪が膝近くまである場所もあって、遭難するかと思いました……。 積雪の多い時は、おすすめできるルートではありません。 |
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鞍馬山名物『木の根道』も、雪に埋まってご覧の通り。 | |
雪でコーティングされた木の根。 雪面と同化して存在に気付きにくい場合もあるので、足を引っかけて転ばないようにしましょう。 |
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少しずつ山を下って、『僧正ガ谷不動堂』に到着。 雪が無い時の姿は、こんな感じ。 |
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続いて『奥の院 魔王殿』。 雪が無い時の姿は、こんな感じ。 すでに夕暮れが近いせいか、ここまで来ても誰とも出会いません。 足跡がいくつかあったので、私より先に山を下った人は何人かいたようです。 |
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普通の山道なら、登りよりも下りの方が楽ですが、こういう雪道となると、登りよりも下りの方が遙かに怖くなります。 見ての通り、石段が積雪で完全に埋まってしまい、ほとんど氷の坂と化しているため、今回履いていた靴でも相当滑って大変な目に遭いました。 しかも所々雪が溶けてシャーベット状になっているので、そういう場所はさらに危険が増します。 とにかく、写真に写っている手すりを絶対に離さないようにして、安全を最重視して慎重に下って行きましょう。 ここだけの話、私も一度豪快に転倒しました。 下から川の音が聞こえてきて、「もうすぐ西門に着くぞ」と気を緩めた瞬間にやってしまいました……。 幸いにしてカメラも体も無事だったので良かったですが、一歩間違っていればどうなっていた事やら? こんな私が言うのも何ですが、雪が積もっている時は奥の院へ行かない方が無難かも。 |
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写真では明るいですが、かなり暗くなった頃、ようやく西門に到着。 奥の院に入ってからここまで、写真撮影の時間を除けば約1時間といった所でしょうか? |
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引き続き、すぐ近くの貴船神社に参拝。 写真が少々ぼやけているのは、温度差でレンズが曇っているせいです。 |
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本宮へと続く石段。 雪が積もり灯籠が灯る中を登って行くのは趣があります。 |
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貴船神社・拝殿。 二年前と同様、まだ真新しさを保ち続けています。 これだけ雪が積もると、神社内の除雪作業も大変そうです……。 |
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すっかり日が暮れようとしている中、続けて奥宮へと向かいます。 積雪の中、登り坂を歩かないといけないので大変ですが、ここまで来たからには行ける所まで行きたいと思いました。 車さえほとんど通らない中、川の流れる音だけが響きます……。 |
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奥宮へと続く参道。 レンズの曇りが都合良くフィルターの役割を果たして、灯籠の光が幻想的な感じに写っています。 |
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ようやく奥宮に到着。 見ての通り、相当な積雪です。 こんな状況でこの時刻、誰も来ないかもしれないのに、ちゃんと照明を点灯してくれているのはありがたかったです。 |
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反対側から撮影。 疲労と積雪による足元の不安定さのため、写真が傾いてしまってます……。 |
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冬季なのでバスも運行しておらず(2016年現在は昼間に限って運行)、奥宮から叡山電鉄貴船口駅までの約3kmを40分以上掛けて歩かなければいけませんでした。 車道を歩かなければならないので、危険防止のために夜間は懐中電灯などで自分の位置を示しておいた方が良いでしょう。 結局、奥の院に入ってからここまで、誰ともすれ違いませんでした……(車は除く)。 というわけで、今日は金閣寺から始まった強行軍も無事終了。 死ぬほど疲れましたが、その分普段の大阪では見られない風景が見られたので良しとしましょう。 次は紅葉の時期にでも来てみたいものです。 |