2009年4月15日 桜の通り抜け・大阪城

毎年、4月の中頃に造幣局で開催される『桜の通り抜け』は、明治16年から続く大阪の年中行事。
今回は子供の頃以来、約30年ぶりに行ってみました。
せっかくなので、昼と夜・両方の時間帯に加え、その合間に大阪城も訪れました。




桜の通り抜けへ行くには大阪市営地下鉄谷町線、または京阪電車の天満橋駅が最寄り駅です。
駅を降りたら、この天満橋を渡って造幣局へ。
この日は開催初日に加えて天気も良く、すでに相当な人出となっています。
橋を渡っていると、次から次へと大川(旧・淀川)を、船が通るのを見る事ができます。
大阪は文字通り川の街。
アクアライナーなどの水上交通が多数存在し、水陸両用のバスやタクシーまであります。

大阪水上バスのHP
水上バスで大阪観光のHP
いよいよ造幣局に到着。
入場者は皆、この南門から入って北門から出るという一方通行なので、通り抜けと呼ばれています。
敷地内には約130品種・350本の桜があります。
これはその内の一つ『千里香』。
元々は東京・荒川の堤防にあった桜で、芳香がするためこの名が付きました。
ご覧の通り、通路が人で埋まってなかなか前へ進めません……。
ちなみに、南門から北門までの間は560メートルで、普通に歩ければ10分と掛かりません。
品種は不明ですが、ピンク色の桜。
この桜の通り抜けでは、ここでしか見られない珍種もあるとのこと。

造幣局のHP
130年前から今も現存するガス燈。
通り抜け期間中は日没後に点灯されます。
一旦、北門から造幣局を出て、桜宮橋を渡って向こう岸へ。
そして川に沿って桜之宮公園を南下して大阪城へ向かいます。
造幣局の桜は今が見頃ですが、桜之宮公園内の桜はすでに大半が散っていました。
柵の上を歩いている鳩を発見して撮影。
ちょうど片足を上げている瞬間を撮れたので、まるで何かの構えのようにも見えます(笑)。
大阪橋の上から望遠レンズで大阪城の天守閣を撮影。
現在の天守閣は1931年に再建された三代目で、高さは約55メートルです。
大阪城公園内に入り、石垣と堀も入れて撮影。
ちなみに、石垣の高さは水面から24メートル。
大阪城の入場券売り場にあった、地名表示板。
ちなみに大阪城天守閣の住所は「大阪府大阪市中央区大阪城1番1号」だそうです。
(郵便番号は〒540-0002)
天守閣の入口付近で撮影。
ここまで近付いて見上げると迫力満点です。
天守閣の入口前に置いてある、かつて正午を知らせる時報として使われた、号砲。
砲の全長は348cmで、明治〜大正時代にかけて使われていました。
8階の展望台まで上がると、金のシャチホコが目の前に。
もちろん、全てが金製ではなく、表面に金箔を張り付けたものです。
展望台は高さ50メートルの所にあるので、大阪市内が良く見渡せます。
望遠レンズを使うと先程までいた造幣局の桜や、その手前にある川崎橋を渡る人まで見えます。
さらに、今日は天気がいいので、生駒山頂の電波塔群と生駒山上遊園地も良く見えます。
もう何度も撮影している生駒山頂ですが、撮影する場所によって見る角度が変わるため、電波塔の見え方が微妙に違います(塔と塔の間隔とか、塔の向きとか)。
比較用として、別の場所から撮影した生駒山頂の写真をご覧下さい。
天守閣の次は、城の南側(桜門付近)にある豊國神社へ。
明治12年の創建で、昭和36年に今の場所に移転。

豊國神社のHP
鳥居の手前には、主祭神である豊臣秀吉の像が建っています。
2007年に再建された二代目で、その高さは5.2メートル。
大阪橋の上から、大阪ビジネスパーク方面を撮影。
ここを流れる川は寝屋川で、中央のビルは全面ガラス張り、高さ157メートルのクリスタルタワー。
上の写真から少し左へ移動すると、ちょうど夕日がクリスタルタワーに反射するポイントを発見。
太陽を背にしながら、逆光な写真が撮れました。
続いて川崎橋を渡っていると、すぐ下を大きな船が通過。
これはグルメ・ミュージック船の『ひまわり』。
大きさは全長30メートル・幅6メートル。
甲板では演奏が行われ、船内では帝国ホテルの料理が楽しめるというクルーズ船です。
今は暇なのか、コックさんが甲板の上に立っています。
そして日も暮れ、再び桜の通り抜けへ。
人の多さは昼とほとんど同じです。
独特な色合いの照明に照らされる桜の列。
夜の時間帯のおすすめは、この造幣博物館付近。
元は明治44年に建てられた火力発電所を改装したものです。
夜空に浮かび上がる赤レンガと桜の組み合わせが実に良いです。
という訳で、久しぶりに行った桜の通り抜けも、本日はこれにて終了。
人は多かったですが、昼と夜の両方行っただけあって、二倍以上楽しめました。




     

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