2009年11月20日 京都・紅葉巡り(その1)

2009年の紅葉シーズンも、いよいよ本番。
この日は定番なコースに加えて、今まで行ったことのない場所にも行ってみました。




まずは、この時はまだ営業していた四条河原町・阪急百貨店の写真。
この後、2010年8月22日に閉店し、34年の歴史に幕を閉じました。
現在は同じ建物でマルイ(OIOI)が営業しています。
京都市営地下鉄で蹴上駅まで行き、インクライン沿いを歩いて南禅寺へ向かいます。
写真は線路上に保存されている、船を乗せるための台車です。
インクラインの線路上から、坂の下を撮影。
かつてはここを、台車に乗った船が行き来していたのです……。
南禅寺に到着。
相変わらず、この門付近の人と車の混み具合は凄いです。
三門付近の様子。
この門の上にも登れますが(有料)、今回は時間が無いのでパスです。
南禅寺を創立した、亀山法皇の七百年忌供養塔と紅葉。
南禅寺と言えば、おなじみの琵琶湖疏水が流れる水路閣。
まるで別の季節に撮ったような写真ですが、たまたまこの付近の木は紅葉していませんでした。
紅葉している所を見つけて撮影。
レンガ造りの水路閣には丁度良い色合いです。
さらにアップで。
空が青ければ、もっと良かったのですが。
南禅寺の後は、今まで行ったことがない真如堂へ向かいます。
初めて歩く道なので、少々迷ったりもしましたが、途中の道では見ての通り、なかなか良い雰囲気な町並みが見られました。
天王町の交差点からホテル『平安の森京都』の前を通ると、すぐ隣にあるのが岡崎神社。
岡崎神社は794年の平安京遷都の際に、都を守護するため平安京の四方に建てられた社の一つとされています。
岡崎神社の本殿。
祭神は素戔嗚尊(すさのおのみこと)・櫛稲田媛命(くしなだひめのみこと)。
かつてこの一帯には野兎が多数生息していたため、兎が氏神の使いとされています。

岡崎神社のHP
本殿前から境内を撮影。
写真の左側に見えるのがホテル『平安の森京都』です。
岡崎神社のすぐ西側には金戒光明寺・真如堂方面へと続く道があります。
途中には登りの石段もありますが、5分もあれば登り切ることが可能です。
石段を登り切って金戒光明寺に到着。
写真は蓮池に架かる極楽橋。

金戒光明寺は1175年に法然上人が開いた浄土宗最初の寺で、本尊は阿弥陀如来。
幕末においては新撰組発祥の地でもあります。

金戒光明寺のHP
金戒光明寺の御影堂。
現在の建物は昭和19年に再建されたもの。
中には法然上人の座像が安置されています。
1860年再建の山門。
門の上部には釈迦三尊(釈迦・文殊・普賢)と十六羅漢の像が安置されています。
普段は門の上には登れませんが、11月の『秋の特別公開』時には登ることができます(有料)。
ここに来るまで石段を登って来たので、境内からは京都市内の街並みを見られる、見通しの良い場所があります。
見たところ、平安神宮の大鳥居より高い所まで登って来たようです。
金戒光明寺の次は真如堂へ。
この『くろ谷北門』をくぐって真っ直ぐ進めば、すぐに真如堂が見えてきます。
真如堂に着くとまず目に入るのが、この赤門(総門)。
その名の通り赤く塗られていることから名付けられ、建立は元禄年間だそうです。

ちなみに真如堂という呼び名は通称で、正式名称は真正極楽寺(しんしょうごくらくじ)といいます。

真如堂の拝観は基本無料ですが、本堂の内陣や書院・庭園に入るには拝観料が必要です。

真如堂のHP
真如堂の建物の中でも特に目立つのが、高さ30メートルの三重塔(法華塔)。
現存する塔は1817年の再建。
三重塔を見上げて撮影した紅葉。
ちょうど紅葉も見頃でしたが、やはり曇り空なのが唯一惜しまれます。
境内を歩いていると、変わった形の石碑を発見。
これは『京都 映画誕生の碑』で、どうやら映画撮影用のカメラを模して作られているようです。

この碑は日本映画の父と呼ばれる牧野省三氏が、1908年に初の時代劇映画『本能寺合戦』を、この真如堂の境内で撮影してから100周年を迎えたことを記念して建てられました。
本堂前の紅葉。
事前に思っていた以上に紅葉が見事な寺でした。
それゆえに、天気が悪かったのが重ね重ね残念でなりません。
次にここへ行く時は、何としても晴れた日に行きたいものです。
さて、今回私が真如堂に来たもう一つの目的……それが、この紅葉時期限定オープン(2012年度は11月11日〜12月2日)の『かふぇ水琴窟』です。
真如堂の境内にある吉祥院に入って左手の石段を登った所にあります。

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中はこんな感じ。
その名の通り水琴窟がある庭を眺めながら、コーヒーや紅茶に加え、アップルケーキなどが楽しめます。
私は紅茶派なので、紅茶を注文(400円)。
もちろん、庭に出ることも可能。
庭から見た紅葉と三重塔。
まるで知る人ぞ知る隠れ家にでも来た気分です。
そしてこれが庭にある水琴窟。
柄杓一杯分の水を、真如堂の瓦が置いてある辺りに流すと、独特の音色が流れます。
一体どんな音色がするのか……それは実際にここに来て、自分の耳で確かめてください。

この後は、吉田山・吉田神社方面へと向かいました。

(その2につづく)




          

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