2011年4月16日 万博公園

今回は『お嬢様』と共に、桜の見頃が過ぎた万博公園へ。
今日の主目的は桜ではなく、EXPO'70パビリオンです。




この頃はまだファームエキスポが開園していたので、旧エキスポランドの敷地内に入れました。
『お嬢様』の後方には、かつての中央ゲートが見えます。
中央案内所付近の桜並木。
現在この場所はEXPOCITYになっているので、今はもう見られない風景です。
東大路・お祭り広場付近の桜。
ここの桜も半分くらい散っている上に、曇り空なので見栄えは今一つです。
日本庭園の桜。
自然文化園と比べると、まだ桜は残っている方でした。
桜が散り行く頃、それに代わって見頃を迎えるのがチューリップ。
この『チューリップの花園』には、31品種・約10万球(2017年現在)のチューリップが植えられています。
森の足湯で少し休憩。
長い間風雨にさらされたせいか、2008年11月の写真と比べると、少し年季の入った感じになっています。
午後2時頃から空が晴れてきたので、改めて東大路へ。
万博桜まつりは一週間ほど前に終了していますが、土曜日ということもあって人出は割と多かったです。
見頃が過ぎた桜でも、やはり青空になると一気に見栄えが良くなります。
EXPO'70パビリオンでは、開館1周年と岡本太郎生誕100周年を記念して、『太陽の塔 黄金の顔展』が開催されていました。
万博開催当時の太陽の塔に取り付けられていた、黄金の顔の実物が展示されるとあっては、もう見に行くしかありません。
もちろん、黄金の顔だけでなく、当時の貴重な資料も多数展示されています。
これは各パビリオンで働いていたコンパニオンの方々が書いた色紙の数々。
エキスポランドにあった乗り物のチケット。
どれも料金が50〜100円という、今の時代から見ると懐かしすぎる設定になっています。
黄金の顔は直径10メートル以上もあるので、一階からは全体像が良く見えません。
なので、二階にある常設展示室から見下ろして見ることに。
ここには数々の資料の他に、『スペースシアター』と呼ばれる円形のホールが当時のまま公開されています(ただし中には入れません)。
当時の入場料金表。
大人・子供の他にも、青年割引や夜間割引などの区分が存在していました。
万博閉会式当日の特別入場券。
非売品の貴賓席という貴重な物です。
万博開催当時の、太陽の塔周辺の模型。
高さ40メートルの大屋根を貫いてそびえ立っていました。
そしてそれを見下ろす太陽の顔の模型。
こういうのは好きです。もっとやってください(笑)。
テーマ館(太陽の塔)の地下展示場に置かれていた、岡本太郎製作の『手の椅子』。
『お嬢様』に聞いてみると、左側に写っている黄色の椅子に座った記憶があるとのこと。
なお、この写真には写っていませんが、椅子の台座側面には岡本太郎のサインが書かれています。
1970年の万博開催当時、会場に10台が配備された電気自転車。
現代の電動アシスト自転車の原型でしょうか?
さすがに今と比べるとバッテリーの部分は大きいですが、それでもデザイン的には大差ないのが凄い所。
製作したのは三洋電機で、コンセントを差し込んで充電していました。
そして、これが二階から見た初代『黄金の顔』の実物。
近くにいる人と比べると、いかに大きいかが分かるでしょう。
ちなみに、今ある太陽の塔に設置されている黄金の顔は、1992年の改修工事の時に取り替えられた二代目です。
黄金の顔に関する解説。
初代黄金の顔の目玉部分に取り付けられていたキセノンライト。
まるで昔のSFに出て来る銃のようにも見えます。
目玉の電球に関する解説。
文字通りビームと言っていいほど強力な光源だったようです。
続いては、2011年3月に修復工事が完了した夢の池。
2009年の夏に池の底が破損して水が無くなって以来、約二年ぶりに水が入り始めました。
この大きな池に水が満ちるまで約一ヶ月掛かるらしいので、その途中の様子をちょうど見られたことになります。
池の修復だけでなく、全部で五つある噴水塔も万博開催当時の色に復元されました。
色の復元には噴水塔の製作に携わった建築家の監修の元、忠実に再現したそうです。
逆光で撮った、復活しつつある夢の池。
やはりこの池に水がある姿は良いものです。
くじら型ボートの塗装を塗り直し中。
二年近く陸揚げされていたので、元の色からはかなり変色してしまったようです。
恐竜型のボートが屋根を外した状態で置かれています。
こちらも塗装を塗り直して復帰する……と思いきや、結果的に二度と使われることはありませんでした。
こうやって二つの噴水塔を重ねて撮るのが、だんだんと癖になってきています(笑)。
以前は緑とオレンジ色だった噴水『宇宙船』も、万博開催当時の色に戻りました。
なお、夢の池のサイクルボートは2011年5月中旬から営業を再開しています。
恒例となった太陽の塔の後ろ姿。
皆様も万博公園に来たら、このお祭り広場から必ず後ろ姿を眺めてみましょう。
人によっては後ろ姿の方が好きだという方もいるとか……?
黄金の顔が二代目となってから約20年が経過した太陽の塔。
もし可能ならば、目の前の芝生に初代黄金の顔を置いて、対面させても面白いと思いました。

(今回の動画)
万国博覧会当時の太陽の塔・黄金の顔   水が戻り始めた夢の池




     

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