『魔法少女まどか☆マギカ』同人誌の感想

私が数年ぶりにハマッたアニメ、『魔法少女まどか☆マギカ』。
そして気が付けば、100冊以上も買っていた『魔法少女まどか☆マギカ』の同人誌。
その中でも特に気に入った作品を簡単に紹介。
あまり詳しく書くとネタバレ全開になってしまうので、同人誌の感想を書くのは難しいです(笑)。

(注)同人誌という性質上、すでに入手困難・入手不可となっている作品もあると思いますので、ご了承ください。




●『まど☆マギわはー』(発行・うつらうららか、作者・えれっと 様)

 私が初めて買った、まど☆マギの同人誌。
 第10話の一周目を元にした、ギャグ&ほのぼのな話。
 この頃はまだアニメ本編を見ておらず、断片的な情報しか持ってなかったのですが、問題無く楽しめました。
 もう一コマ目からほむほむ(メガほむ)が可愛すぎてたまらない……!
 この同人誌が無ければアニメ本編を見ることも、他のまど☆マギ同人誌を買うことも無かったかもしれない、記念すべき作品。


●『HOME madoka HOME』(発行・ABLISS、作者・迷 様)

 アニメより少しだけきれいなキュゥべえとほむらが、なぜか一緒に住んでいるというお話。
 まどかを巡って、この二人が熱い火花を散らします(笑)。
 一見、仲が悪そうに見えて、実はちょっぴり仲が良い(かもしれない)二人。
 果たして、その理由とは……?
 個人的にツボに入ったコマや言い回しが多く、作者独特の世界観が光る逸品。


●『3時のおやつ』(発行・ABLISS、作者・迷 様)

 相変わらずの二人にマミさんの過去話が絡む、『HOME madoka HOME』の続編。
 制服+エプロン姿のほむらがとても良いです(笑)。
 こういうキュゥべえなら、我が家で飼ってもいい気がする……かも。
 全てのページに見所があると言っても過言ではなく、表紙から最後のページに至るまで隙の無い名作。


●『さやかわ』(発行・やわらぎ瓶、作者・桃屋チカ 様)

 全ページにさやかを描いたという、とても気合いの入ったさやか本。
 一応、前作『力あわせる200万』の続編ということですが、これ単体でも特に問題ありません。
 言うまでもなく全編に渡ってさやかの可愛さが溢れている作品で、特に巻末の『残念さやかちゃん』は一見の価値あり。
 あと、ついさやかの可愛さに目が行きがちだが、この本の杏子もすごく可愛かったりする。
 ああ、俺も杏子に泣き付かれたい……!(笑)
 ポロリもあるよ!


●『無謀少女さやかソワカ』(発行・アバ番地、作者・abua 様)

 ソウルジェムが人型に変形できるという設定の、シュールでカオスなギャグ作品。
 さやかがほむらのように時を遡ったり、夢の合体技(笑)が炸裂したりと、全編目が離せない展開が繰り広げられる。
 特に『マミさんポエム編(仮称)』の破壊力は凄まじく、今までに読んだギャグ系まど☆マギ同人誌で最も笑えた一編でした。
 番外編や続編も発行されているので、よろしかったらそちらもどうぞ。


●『プールとか、どう?』(発行・空想RIOT!、作者・佐倉はなつみ 様)

 五人揃ってプールへ行く話。
 当然のごとく皆の水着姿が炸裂!マミさんの胸も炸裂!(笑)
 最初の2ページだけでも充分に元が取れると言ってもいいでしょう。
 それにしても、この作者様が描くさやかは美人だ……。


●『Tea Party!』(発行・@ism、作者・青野りぼん 様)

 マミ×まどメインな四コママンガ本。
 ほのぼの&仲良しな二人に、心癒されること必至。
 前作『MAMIMAD:SKETCH』から、さらに磨きのかかったマミさんの妄想(笑)など、見所は多数。
 個人的には、東方本の『Twinkle』で知ってから、この作者様の絵柄や作風がとても好きだったりする。


●『プロゴルファーほむ』(発行・アークポエミィ、作者・十月十日 様)

 ほむほむがプロゴルファーになって、『ミスターQ』の魔の手からまどかを守るという、突っ込み所満載な作品。
 勝つためには手段を選ばないほむほむが笑える。
 メガほむ+髪型はほむほむ、というのが個人的にポイント高し。
 続編も想定されているようなので、今から続きが楽しみである。


●『漫画産業廃棄物15』(発行・女真族、作者・完顔阿骨打 様)

 同居しているさやかと杏子が、ひたすらイチャイチャ&ちゅっちゅちゅっちゅしまくる作品。
 杏×さや・さや×杏が好きな人には、たまらない仕様となっています。
 もちろん、それ以外の百合好きな方にもオススメできる逸品。
 これはもう、完璧に作者の勝ちと言わざるを得ない(謎)。
 あと、余談ですが、この本を読んだ後、なぜか無性に『ペヤング超大盛り焼きそば』が食べたくなって、近くのセブンイレブンまで買いに行ってしまいました……。


●『レーザービーム』・『きみとぽかぽか』(発行・ざわめきじゃんぼ、作者・ざわめき 様)

 両作品とも、ほのぼの系な杏×さや本。
 『レーザービーム』は、紆余曲折(?)の末に二人がくっつくまでの話。
 ベッドの上で一人、悶絶しまくるさやかがかわいい。さやかかわいい。
 『きみとぽかぽか』は、二人でデートする話。
 タイトル通り、心温まる描写が満載。この杏×さやは、おいしすぎる……!

 余談ですが、この二冊を見かけた時、『レーザービーム』の方は在庫僅少。
 初めて目にする作者様だったので少し迷いましたが、同人誌の鉄則「迷ったら買え」に従って正解でした。


●『料理少女ぐるめ☆マギカ』(発行・Ice Candy、作者・香椎ゆたか 様)

 ほむらが時間を巻き戻しすぎた歪みで、魔法少女が料理対決する世界に来てしまうというギャグ作品。
 審査員にワルプルギスの夜まで登場するという豪華仕様です(笑)。
 さりげなく『孤独のグルメ』なネタを挟みつつ、ラスト3ページが凄まじい事に……。
 『残念さやかちゃん』の、無限の可能性を垣間見た一品(爆)。


●『あんあんさやさや』(発行・やわらぎ瓶、作者・桃屋チカ 様)

 杏子とさやかがイチャイチャしまくるという、作者様渾身の杏×さや本。
 二人で温泉に行く話(素肌成分多し)と、学校でチューする話の二本立て。
 接近&密着する二人が発する百合パワーに、読者はKOされること必至。
 特に29ページの1コマ目が萌え死にしそうなほど素晴らしく、もはや額に入れて飾っておきたいくらいの逸品でした。


●『漫画産業廃棄物17』(発行・女真族、作者・完顔阿骨打 様)

 さやかと杏子が引き続きイチャイチャ&チューチューしまくる、『漫画産業廃棄物15』と同様に、キスしている場面が記録的に多い作品。
 それはもう、ギネスに申請すればそのまま通ってしまうのでは、と思うくらいに(笑)。
 杏子の「嫁に行ける」発言に対するさやかの反応が、ひたすら可愛い。
 過熱する二人のラブラブな姿に、読んでいる方が爆発しそうな勢いです。


●『Love:drunk』(発行・七色ぱーかー、作者・ぐみちょこ様)

 さや×杏中心のオールキャラ本。
 見滝原中学の編入試験を受けることになった杏子が、さやかのために奮闘する!
 ラブラブな二人が寄り添う姿は、まさに反則級。
 まどほむが、普段とは違う得物を持っているのも面白いです(笑)。


●『プロゴルファーほむB 強いられた戦い、マスケットドライバーを持つ少女 Bパート』(発行・アークポエミィ、作者・十月十日 様)

 他に類を見ない設定が光る、『プロゴルファーほむ』シリーズの三作目。
 マミさんの必殺技と、ほむほむのプロの技(笑)が激突する戦いの行方やいかに!?
 二作目から表紙のほむほむが、なぜか卓球のラケットを持っているのがずっと謎でしたが、実際に読んでみると……な、何という展開!
 またしても続編が楽しみな作品です。


●『円環症候群』(発行・こるり屋、作者・こるり 様)

 まど×ほむを描いたら天下一品と言っても良い、こるり様。
 そんな作者様が、2011年に発行した全ての作品(18禁は除く)と、その他もろもろを収録した総集編。
 まだ方向性が固まる前の初期作品も読め、総集編限定の描き下ろしもあるという、お得な一品。
 まど×ほむ好きな方は必携です。


●『お気に召すまま sweet』(発行・シャングリラ、作者・コドウ 様)

 とある理由で落ち込んでしまったさやかを慰めるため、メイド姿の杏子が体を張って(無理矢理)ご奉仕する!
 椅子に拘束されているさやかが様々な意味で危険。
 終わらない杏子のターンに、さやかはどこまで耐えられるのか?
 そして、作者様の熱いトークが炸裂するあとがきも、違う意味で必見です(笑)。


●『プロゴルファーほむC BLUE & RED』(発行・アークポエミィ、作者・十月十日 様)

 『プロゴルファーほむ』シリーズも、ついに四作目に到達。
 タイトル通り、今回の対戦相手はさやか&杏子。
 ますます磨きが掛かる、ほむほむの『プロの技』!飛び交う名台詞の数々!
 そして、いよいよ次回で完結か!?
 もうここまで来たら、誰か同人でアニメ化してくれませんかねぇ?(笑)


●『プロゴルファーほむE 決戦最終ホール、ほむよ永遠に……!』(発行・アークポエミィ、作者・十月十日 様)(New!)

 長きに渡って続いてきた『プロゴルファーほむ』も、今作をもってついに完結!
 果たして、ほむほむとまどかの運命やいかに!?
 原作に勝るとも劣らないエンディングが待って……いる?
 そして巻末に収録の小ネタ漫画だが……頭で考えるな。心の目で読め。





(その他の優秀作品)

●『めりこんでるだけだよ』(発行・赤坂小町、作者・おいなりユッケ 様)
 マミさんは死んでなんかいません。めりこんでるだけです。

●『見切れてるだけだよ』(発行・赤坂小町、作者・おいなりユッケ 様)
 頭なんて飾りです。偉い人には、それが分からんのです。

●『ワルプルギスの百年祭』(発行・あなたを、廃人です。、作者・皓 様)
 東方×まどか☆マギカのコラボ作品。

●『HOMURA WEAPONS』(発行・Gewalt、作者・EXCEL 様)
 劇中でほむらが使用した火器類などの解説本。
 現在(2014年1月)では劇場版で使用した武器も含めた増補改訂版『HOMURA WEAPONS PLUS』が発売中。

●『マミさんが杏子ちゃんを餌付けする本』(発行・イガイガ、作者・高内優向 様)
 マミ×杏&杏×さや。でもやっぱり最強なのはマミさん?

●『さやか&フォーゼ 見滝原大戦MAGIMIX』(発行・ギコガコ堂、作者・若林まこと 様)
 まどか☆マギカ×仮面ライダーフォーゼのコラボ作品。フォーゼ未見の人でも無問題。熱い作品です。

●『ラッキーアストロロジー』(発行・四方山、作者・金成 様)
 朝の星占いで最下位と言われてしまった、ほむらの一日。

●『円環逆流のオーバーフロー』(発行・こるり屋、作者・こるり 様)
 三人のまどかに囲まれて、ほむほむ悶絶死!?あとがきの一文に、全俺が感動した。

●『わくわく500円デート+α』(発行・のりのり製菓、作者・海苔せんべい 様)
 杏×マミな二人が駄菓子屋へ行ったり、プ●キュアにダメ出ししたり、まさかのJリー●カレーネタが飛び出したりと、盛り沢山な一冊。

●『「   」』(発行・こるり屋、作者・こるり 様)
 まど×ほむを絡ませたら天下無双と言っても良い、こるり様の濃厚な一冊。
 ちなみにこれが、私が買った100冊目の『まどか☆マギカ』同人誌でした。

●『ペットな彼女』(発行・GRINP、作者・ねことうふ 様)(New!)
 杏子がほむらに餌付けされたり、さやかが服を盗んで(笑)あんなことやこんなことをしたりと、タイトルに偽り無しな一冊。

●『転校生の暁美ほむらちゃんにメガネかけたらなんか可愛い!』(発行・こるり屋、作者・こるり 様)(New!)
 メガネをかけると以前の性格に戻ってしまうほむらが、まどかに弄ばれる話。まどほむがキュゥべえの手伝いをするという斜め上な一編もあり。

●『dolce』(発行・シャングリラ、作者・コドウ 様)(New!)
 杏×さや が大好物な作者様の、ギャグありシリアスありの総集編。杏×さや好きに限らず、買って損の無い一品。





(快傑まふっとの個人的『まどか☆マギカ』感想)

「これは面白い」と言うよりも、「これは凄い」というのが率直な感想。
よくぞこれだけの作品を作れたものだ……と、感心するやら、驚愕するやら、呆然とするやら。
アニメを見てこういう感想を抱いたのは、子供の頃に見た劇場版『イデオン』以来ですね。
『まどか☆マギカ』と『イデオン』は全然違う作品ではありますが、「自分の心に刻み込まれた深さ」という意味では同じと言えます。
あと、両作品に共通して言えるのは「やっぱり声優というのは凄いな」と再確認できた事です。
『まどか☆マギカ』の最終回を見た数日後に、以前録画しておいた劇場版『イデオン』を見てみましたが、時々「作り話」であることを忘れそうになるほどの演技力に圧倒されるものがありました。

第10話やその他の名場面に関しては、すでに語り尽くされた感があるので、ここでは省略しますが、個人的に一つ推すなら最終回の「まどかの母親とほむらが話す場面」でしょうか。
とにかく、見ていて泣けてきます。
昔、誰かが言っていました。「この世で最も残酷で悲しい事は、死ぬ事ではなく、忘れられてしまう事だ」と。
さやかも相当に可哀想なものがありましたが、この作品において、ある意味一番可哀想なのはまどかの両親なのかもしれません……。

『まどか☆マギカ』の魔法少女達は皆「一人で戦っている」感が強く、私が同人誌を買う際には、ついつい「皆が仲良くしている」「共闘している」同人誌に目が行ってしまいます。そして読むと凄く癒されます。それはもう、グリーフシードで浄化するよりも遙かにです(笑)。
おそらくこれからも私は『まどか☆マギカ』の同人誌を買い続けることでしょう。
その内『まどか☆マギカ』の同人誌だけで100冊を超える日が来るかもしれません(ついに来ました)。
『まどか☆マギカ』を知るまでは、同人誌の購入頻度は年に数冊程度だったというのに、凄い熱の入れようです。

後は今後公開される劇場版(特に新作部分)がどうなるのかが気になるところ。
『イデオン』みたいに「魔女も魔法少女も、みんな死んで仲良くなろう!」な結末にならないことを祈っています(笑)。





     

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