2008年4月5日 天王山(その1)

天王山は京都府と大阪府の境目付近に位置する標高270メートルの山で、この付近は古くから交通の要所として知られています。
また、1582年には羽柴秀吉と明智光秀が激突した『天下分け目の天王山』、山崎の戦いの舞台になるなど、歴史的にも有名です。
今回は天王山とその隣にある十方山に登り、そこから山を下って水無瀬の滝へと至るルートを歩きました。




まずは阪急大山崎駅からスタート。
この近辺は阪急電車と新幹線が並行して走っているので、ホームの端からはすぐ隣を走る新幹線がよく見えます。
天王山へ行くにはJRの線路を越えなければなりません。
写真のJR山崎駅から京都方向へ約200メートル歩くと……。
ご覧のような踏切があり、ここが天王山への登り口に通じています。
天王山登り口。
いきなり急な坂が待っています。
途中の分かれ道を右へと進んで行くと、再び分かれ道に出くわします。
まっすぐ行くと天王山山頂、左へ曲がると大山崎山荘へ。
天王山と同様、大山崎山荘へは一度も行ったことがなかったので、ここは寄り道です。
少し進むと煉瓦造りのトンネル・琅玕洞(ろうかんどう)があります。
こういう感じのトンネルは好きです。
木々の隙間から、八幡の桜(背割堤)を発見!
ちなみに、向こうからも大山崎山荘の一部を見ることができます
そしてこれが大山崎山荘美術館。
この洋館の他にも、地下に作られたギャラリーが存在します。
ちなみにここまで来るのは無料ですが、この中に入るのは有料です。

美術館の詳しい案内は→こちら
山荘の庭園では桜が満開。
青い空と洋館を背景に桜を見られるなんて、いい眺めです。
ちなみに大山崎山荘の桜にはしだれ桜・ソメイヨシノ・牡丹桜の三種あり、それぞれ違う時期に満開を迎えるそうです。
大山崎山荘の次は、すぐ西隣にある宝積寺(ほうしゃくじ)へ。
宝積寺は西暦724年に行基によって開かれた寺で、山崎の戦いの時には羽柴秀吉がこの寺に本陣を置いたそうです。
境内の鳥居。
なぜか一番上(笠木・鳥木)の部分が黒く塗られています。
こういう鳥居は初めて見ました……。
ピンクのしだれ桜も満開。
この桜は嵯峨野の桜守、佐野藤右衛門氏の苗床から移植した物だそうです。
宝積寺を後にして、いよいよ山頂へと向かいます。
頂上までは、およそ1kmちょっと。
標識に従って、ガンガン登ります。
道は階段状になっている所が多いので、割と登りやすいです。
登っている途中で見えた風景。
樟葉の街や、生駒山方面を見渡すことが出来ます。
頂上までのほぼ中間地点にある標識。
この標識から少し歩くと……。
この鳥居が目に入ってきます。
この鳥居は酒解神社の鳥居で、以前より八幡の桜(背割堤)から天王山中に見えていた物です。
こうして目の前まで来ると、予想以上に大きいですね。
鳥居のすぐ手前には展望台があって、ここには山崎合戦の碑が建っています。
これは『旗立松』。
山崎合戦の時に羽柴秀吉が、この木の上高くに軍旗を掲げ、味方の士気を高めたといういわれがある松です。
初代の松は明治中期に枯れ、現在ここにある松は五代目となっています。
展望台からの眺め。
名神高速・大山崎ジャンクション・京滋バイパス・東海道新幹線の線路などが見えます。
望遠レンズで撮影した京都方面からの新幹線。
ここからなら車両全体が見渡せます。
さすがに速度は速く、遠くに見えていた新幹線が近くにやって来るまで一分と掛かりません。
今度は新大阪方面からの新幹線。
大山崎ジャンクションの下を通ります。
名神高速と併走する新幹線。
今も昔も、多くの人が日々この地を通り過ぎて行きます。

(その2に続く)




          

inserted by FC2 system