2008年11月20日 奈良・若草山(前編)

去年に続いて、今年も奈良を訪問。
今回は、2005年の時に途中で断念した若草山の頂上を目指します。




近鉄奈良駅のホームに停車中の、近鉄特急京都行き。
京都〜奈良間には近鉄とJRが走っています。
その気になれば大阪→奈良→京都と一日で巡れるかもしれませんが、かなりスケジュールが厳しくなりそうです……。
まずは興福寺へ。
この日はとても良い天気に恵まれ、抜けるような青空の中に五重塔が建っていました。
五重塔と紅葉。
先日の神戸森林植物園から一週間が経ち、平地の紅葉も見頃になってきました。
中門跡付近から、五重塔と東金堂を撮影。
興福寺は創建以来1300年に渡って数々の火災に見舞われ、明治時代にはかなり荒廃してしまいましたが、近年は復興が進み、2018年には興福寺の中心的な建物である中金堂が復元予定です。

興福寺のHP
阿修羅ファンクラブ
奈良と言えば、やっぱり鹿。
この日も、少し歩けば多数の鹿と遭遇。
果たして、若草山では何頭見られるのだろうか……?
春日大社・二ノ鳥居。
現在(2011年)は、この写真と違って新しく朱色に塗り直されています。
これは拝殿……ではなくて、弊殿と舞殿。
東側3間が弊殿で、西側2間が舞殿だそうです。
詳しくは→こちらへ。
これは、この場所から伊勢神宮を遙拝(ようはい)するための伊勢神宮遙拝所。
ちなみに遙拝とは、遠く離れた場所から神仏を拝むことです。
この場所以外にも、奥の院には『伊勢遙拝石』というものがあります。
2005年の時は結婚式と重なって本殿に参拝できませんでしたが、今回は無事に参拝できました。
樹齢千年を誇る『本社大杉』。
高さは23メートルと、初代ガンダムより5メートルも高く、平安神宮の大鳥居に匹敵する高さです。
本殿前の広場は『林檎の庭』と呼ばれており、その名の通り林檎の木が植えられています。
昔は、この林檎の木に成る実の数で、その年の農作物の出来具合を占ったとか。
初代の林檎の木は平安時代末期からありましたが、現在植えられている木は昭和32年に献木されたものです。
あの大久保長安が奉納した灯籠があると聞き、探してみたところ、それらしき物を発見。
ちゃんと「大久保」と書いてあるので、多分これでしょう。
春日大社内の紅葉。
元々紅葉しない種類の木が多いのか、あまり紅葉は見られませんでした……。
春日大社から若草山へ向かう途中に出会った鹿。
つぶらな瞳がカワイイのであります。
そして若草山の麓に到着。
今回こそは、頂上を極めてみせる!
登り始める前に、一面に広がる芝生と空を撮影。
天気が良いので、思わず寝転びたくなりますね。
いよいよ登山開始。
麓の北側に登山用の階段があるので、そこから登ります。
若草山は三段重ねの山。
その一重目の途中から望遠レンズで撮影した奈良ドリームランド。
今日は天気が良いので、かなり遠くまではっきりと見通せます。
ちなみに、奈良ドリームランドは2006年8月31日に閉園しました。
ドリームランド、夢の跡……。
二時間ほど前に訪れた、興福寺の五重塔。
少し登っただけで、もう五重塔より高い所に来ています。
階段を過ぎると、道は林の中へ突入。
少しだけですが紅葉がありました。
林を過ぎると、若草山の二重目は目前。
ここから見える景色も一段とグレードアップします。
今の時季はススキが見頃。
時折、陽の光を浴びて金色に輝きます。
そして二重目に到着。
急に道幅が広くなり、視界も一気に開けます。
若草山登山も、これで約半分の所まで来ました。
まだ見ぬ頂上まで、あと少し……。

(後編に続く)




          

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