2009年4月7日 石山寺・瀬田川クルーズ
石山寺は滋賀県大津市にある寺で、かつて紫式部がこの寺で源氏物語の構想を練ったそうです。
また、石山寺の近くには昔の蒸気船を復元した船に乗れる瀬田川クルーズもあります。
京阪電車の三条駅から京都市営地下鉄・浜大津行きに乗り、浜大津駅で石山坂本線に乗り換えて、石山寺駅に到着。 去年に行った三井寺駅と違って、ここには自動改札があります。 |
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石山寺駅から歩いて約10分、石山寺の少し手前に瀬田川クルーズの船着き場・石山寺港があります。 ちょうど前の便が戻って来たところでした。 |
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接岸した瀬田川クルーズの船・一番丸。 一番丸は明治2年に琵琶湖で運行を開始した蒸気船・一番丸を外輪汽船として復元したものです。 瀬田川リバークルーズのHP |
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一番丸の船内。 窓の外に見える巨大な外輪は、ちゃんと動くので迫力満点です。 |
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しかし、今日のように天気が良い時は甲板上に出ないと損というもの。 ここからの見晴らしは極上です。 |
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石山寺港から出航した船は、一路北へと向かいます。 写真はちょうど名神高速道路と東海道新幹線の間から撮影したもの。 |
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続いては、瀬田の唐橋の下を通過。 瀬田の唐橋は古くから有名な橋で、全長は260メートル。 1979年に木造からコンクリート製に変わりました。 また、「急がば回れ」の語源となった橋でもあります。 (Wikipedia) |
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東海道本線の手前にある瀬田川新港で一旦停泊。 この2009年当時は、これ以上北へは航行しない航路でしたが、2010年以降からは写真奥に見える近江大橋の向こうまで行くようになり、瀬田川だけでなく琵琶湖の中もクルーズできるようになりました。 |
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交通量の多い東海道本線だけあって、数分停泊している間だけでも新快速や貨物列車などが次々と通過していきます。 ちなみに左側の車両は21世紀になってから登場したEF510形電気機関車。 (この写真の車両はEF510-13) |
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瀬田川新港を出航した一番丸は、再び石山寺方面へと引き返します。 気持ちいい風に加えて、川岸の桜が見事な眺めを見せてくれます。 |
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この後に行く石山寺の前を通過。 すでに桜は満開を迎えています。 |
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石山寺を過ぎると、どこからともなく飛来したユリカモメの群れがお出迎え。 しばらくの間、船と平行して飛び回ってくれたので、写真がたくさん撮れてお得感倍増でした。 |
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真ん中のユリカモメ、すごいカメラ目線です(笑)。 | |
動きが速いので、撮った枚数の割にはうまく撮れているのは少なめでした。 ちなみに、瀬田川のユリカモメは桜の季節が過ぎると、大陸の方へ帰って行くそうです。 |
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ユリカモメ達が去った後、船は瀬田川洗堰に到着。 瀬田川洗堰は1961年に完成した、琵琶湖の水位や瀬田川の流量を調節するための、ダムの一種です。 それ以前には、この少し手前に南郷洗堰がありました。 (Wikipedia) ちなみに、2010年以降は航路が変更されたので、ここまで南に航行することは無くなりました。 ある意味貴重な写真かも。 (追記) 2013年の時点では早朝に限ってここまで航行する便が復活しています。 |
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瀬田川洗堰から再び北へと折り返して、船は出発地の石山寺港に帰って来ました。 乗船時間は一周約一時間で、料金は大人1300円。 石山寺の拝観券とセットになった乗船券も1500円で販売しているので、石山寺にも行くなら買った方がお得です。 (平日・土曜日のみ。日曜・祝日は売ってません) |
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続いては石山寺へ。 まず目に入るのがこの東大門で、1190年の建造。 仁王像があるので、仁王門とも呼びます。 石山寺のHP |
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東大門をくぐると、このまっすぐに伸びた参道があり、その両脇には桜が植えられています。 | |
反対方向から見た参道。 桜の他にも4月下旬には霧島ツツジ、秋は紅葉で彩られます。 ちなみに、ここまではタダで見ることが可能。 ここから先は入山料500円が必要です。 |
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石山寺の名の通り、あちこちに巨大な岩や岩盤が姿を見せています。 これはその中の一つ、くぐり岩。 中が空洞になっていて、そこを通ることができます。 |
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くぐり岩の中に入って撮影。 中は結構狭いので、通る時は要注意です。 |
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国宝・石山寺本堂。 1096年の建造で、1602年に増築。 写真右端に見えるのが源氏の間で、かつて紫式部がこの部屋に七日間滞在して、源氏物語の構想を練ったと言われています。 |
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これも国宝の、多宝塔。 源頼朝の寄進で1194年に建てられた、日本最古の多宝塔です。 ちなみに2011年7月〜2012年3月までの間、平成の大修理が行われました。 |
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月見亭の近くから見下ろした瀬田川。 石山寺港や、遠くには琵琶湖を見ることができます。 |
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かつて鎌倉時代に焼失した光堂でしたが、2008年4月に再建されました。 この石山が会社発祥の地である東レ株式会社が、会社創立80周年を記念し、物故者慰霊塔を建てると共に、この光堂を寄進しました。 |
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こういう木組みを見ると、ついついこんな風に撮ってしまいたくなります……。 | |
光堂の近くに建っている、紫式部の像。 ちなみに、宇治にある紫式部の像は、こんな感じです。 |
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石山寺の池にも鯉がいました。 鯉の姿を見ると、すかさず写真を撮ってしまうのが私の性です(笑)。 |
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帰り際に撮った石山寺郵便局。 平安神宮近くのセブンイレブンと同様、和風な姿になっています。 |
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石山寺駅にて、団体列車に遭遇。 一回貸し切りにするのに、いくらぐらい必要なのだろうか……? |
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帰りの電車に乗っている時、唐橋前駅で遭遇した特別塗装の600形612号車。 2007年に坂本ケーブル80周年を記念して、坂本ケーブルの車両を模した色に塗り替えられました。 (参照ページ) |
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浜大津駅の近くですれ違った800系電車。 京都市営地下鉄に乗り入れるために開発された車両です。 個人的には京阪の中で一番好きな色の車両だったりします。 という訳で本日は、ここまで。 |