2010年4月15日 吉野山
前年に引き続いて二度目の訪問となる吉野山。
前回とは違って天気は悪かったですが、それはそれで面白い物が見られました。
大阪阿部野橋駅、午前7時50分発の急行吉野行き。 発車まで時間があったので、ホームの端まで行って撮影しました。 |
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吉野の三駅手前にある六田(むだ)駅。 某吸血鬼でスタンド使いな御方とは一切関係ありません(笑)。 ちょうどこの辺りから雨が降り始めてしまいました……。 |
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吉野駅に到着。 左がここまで乗ってきた急行、右がそのすぐ後に到着した特急です。 |
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降り出した雨の中、登山開始。 写真は吉野駅前の如意輪寺経由・中千本公園行きバス乗り場。 後述の奥千本行きバスと合わせて利用すれば、最小限の労力で奥千本まで行けます。 いつもは混雑しますが、この日は雨のせいか空いていたので、今思うと乗ってみても良かったかも。 ちなみに、写真左に見える道路を歩いて行くと如意輪寺方面へ登ることが可能。 |
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吉野ロープウェイの搬器(ゴンドラ)。 ここも去年は大混雑でしたが、やはり天気が悪いせいか空いてました。 |
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七曲坂を登り切ったところ。 この年は下千本・中千本共に見頃を過ぎた頃に訪れたので、すでに大半の桜が散ってしまっています。 |
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七曲坂までは人の姿もまばらでしたが、黒門の辺りまで来るとそれなりの人出が見られました。 主に下千本駐車場(観光バスが多数駐車可能)からの団体客だと思われます。 |
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前回は逆光だったので裏側から撮影した銅鳥居(かねのとりい)。 今回は太陽が隠れていたので、何とか表側から写すことができました。 |
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雨の中、威容を誇る蔵王堂。 降り出した雨は、いよいよ本降りとなってきました。 |
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吉水神社境内の有名な『一目千本』が一望できる場所も、今日は余裕で最前列から観賞可能。 | |
しかし、やはり見頃を過ぎているせいか、去年と比べて見晴らしは今一つ。 もっと上へ登らないと満開の桜は見られないようです。 |
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前回の経験から奥千本まで歩いて登るのは凄まじく疲れる事が分かっていたので、今回は上千本口の竹林院前バス停から奥千本行きのバスに乗って行きます。 いつもならバスに乗るまで一時間〜二時間近く待たないといけないらしいのですが、今日は雨で人が少なかったのが幸いしたか、20分程度待っただけでバスに乗れました。 |
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バスに乗って一気に金峯神社の鳥居前に到着。 降り続いていた雨はバスに乗って山を登っている途中で徐々に雪へと変わり、4月の半ばだというのに真冬の様相を呈してきました。 |
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雪に加えて霧まで出てくる中、ほぼ満開の桜が咲く金峯神社。 雪と共に桜を見たのは初めてです。 |
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雪が一番激しい時に撮った金峯神社の拝殿。 さすがに氷点下まで気温が下がることはなかったので、雪が積もることはありませんでした。 |
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霧の中、遠くから撮ってみた『義経隠れ塔』。 どこからともなく義経や弁慶が現れてもおかしくないくらいの雰囲気を醸し出していました。 |
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続いては金峯神社から西行庵を目指します。 悪天候のせいで足元は泥だらけで、普通に歩くだけでも跳ね上がる泥で膝まで汚れる始末。 こんな事なら長靴を持って来るべきでした……。 |
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西行庵へ通じる石段の上から撮影。 奥千本の桜は、ちょうど見頃。 前回ここに来た時は満開の一週間くらい前だったので、今回初めて見頃の桜を見られました。 ちなみに、この石段を降りてから写真左の方へ向かうと、苔清水へと行けます。 |
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放浪の歌人・西行が三年間住んだ西行庵。 同じ旅の歌人である松尾芭蕉も、西行の歌心を慕ってこの吉野山を二度訪れています。 |
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中に安置されている西行の像。 この山奥で三年間も隠棲するというのは、どんな生活だったのでしょうか。 少なくとも通信・交通が発達した現代よりは遥かに過酷だったと想像できます。 |
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当然ながら、奥千本では携帯も『圏外』。 2014年現在でも、吉野山では吉野水分神社付近までしか対応していない模様。 (追記) 2017年4月現在においては、金峯神社までなら電波が届いています。 しかし、西行庵では依然として圏外でした。 |
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西行庵の次は、苔清水へ。 西行が詠んだ歌にも登場する苔清水は、今も変わらず湧き出し続けています。 西行も、かつてはこの水を利用したのだろうか……? |
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奥千本から吉野水分神社まで降りてくると雪は雨に変わり、その雨も次第に止んできました。 写真は吉野水分神社境内の、雨に濡れる桜。 |
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上千本の売店の向かい側にある、かつて雨師観音堂が存在した場所に建っている社。 雨師観音堂とは、後醍醐天皇がこの場所に行幸した際、雨に降られて近くの観音堂で雨宿りし、そこで一句詠むと急に天候が回復したという言い伝えから名付けられました。 雨師観音堂は明治八年の神仏分離によって廃されましたが、今も売店が建っている芝生の一帯を行幸の芝と呼んでいます。 |
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竹林院前バス停の近くにある、名称不明の社。 ご覧のように入口が封鎖されていて中には入れません。 翌年、2011年に来た時は入口の鳥居が新調され、中にも入れるようになっていたのですが、その時の写真はまた後日に紹介します。 |
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奥千本へ行く時に乗ったバスが運行を終えて帰って来ていました。 前述の中千本公園行きバスと、奥千本行きバスの時刻表や運行ルートに関しては、このページが詳しいので、実際に吉野山へ行かれる時は活用して下さい。 |
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蔵王堂へと下って行く途中で遭遇した、海外(ヨーロッパ?)からの登山客。 自分と同じようにカメラを首から提げて歩いており、路上のマンホールや何でもない側溝などを熱心に撮影していたのが印象的でした。 |
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今回も下りは吉野ロープウェイに乗車。 ゴンドラの塗装は2013年に新しく塗り直されており、この当時はまだ旧塗装でした。 |
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今回はバスに乗って時間を短縮できたせいか、日没前に近鉄吉野駅に到着。 足の疲労も前回よりは軽くて済みました。 |
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ホームに出ると、入線していたのは『さくらライナー』。 これに乗ろうと狙っていたわけではありませんが、偶然乗れました。 |
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『さくらライナー』の車内。 座席の色も桜色で統一されています。 ちなみに『さくらライナー』は2011年4月にリニューアルされており、現在は外観や内装共に、この写真とは違った物に変更されています。 近鉄・さくらライナーのHP |
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そして大阪阿部野橋駅に到着。 例によって帰りの車内では疲れてほとんど寝てました(笑)。 |
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ラストは、帰宅してから初めて気が付いた、折りたたみ傘に張り付いていた桜の花びら。 傘が雨や雪で濡れていたせいで、うまい具合に張り付いてくれたのでしょう。 思わぬ吉野山からの『お土産』となりました。 |
(今回の動画)
その1 吉野駅・近鉄特急到着 その2 雨中の金峯山寺・蔵王堂 その3 奥千本に降る雪
その4 奥千本 その5 奥千本・苔清水 その6 吉野水分神社など その7 夕暮れの吉野駅・さくらライナー