2007年4月6日 京都・桜の季節(その2)
琵琶湖疏水〜哲学の道


清水寺の次は、歩いて銀閣寺を目指します。
その途中にある哲学の道は、今回初めて通ることになりました。




清水寺から歩いて銀閣寺へ行くには、まずは平安神宮の大鳥居へ向かう必要があるのですが、その途中に知恩院の前を通ったら、このような看板がありました。

『ミッドナイト念仏』……。

看板を見た限りでは自由参加で一晩中念仏を唱え続ける行事のようですが、それにしても凄いタイトルの付け方です。
この言葉に私はすっかりしびれてしまいました(笑)。
ちなみにこの行事、毎年行われているようです。
知恩院の三門と桜。
先程の『ミッドナイト念仏』は、この三門の楼上で行われます(普段は非公開)。
知恩院を過ぎて平安神宮の大鳥居前へ。
紅葉の季節と並んで観光客が非常に多い時期なので、人力車もフル稼働で走っていました。
その姿が見えれば多少の寄り道をしてでも、その前まで来て写真を撮ってしまうほど素晴らしい大鳥居。
本日も堂々とした姿を見せています。
大鳥居の前を琵琶湖疏水が流れているので、そこを右(東)に曲がって琵琶湖疏水沿いに歩いていくと、その岸辺にも桜が咲いています。
観光用の屋形船も出て、風流ですね。
琵琶湖疏水の噴水を過ぎて、南禅寺前の交差点の少し手前には、このような金色の像が建っています。
作品名は『巨大な輝き』。
水門を開ける男と、そこから流れ出す水を題材にしています。
琵琶湖疏水を造った人々のパワーと、疏水による琵琶湖からの恵みに感謝する気持ちを形にしたそうです。
必然的に南禅寺の前を通ることになるので、ちょっと寄り道。
一年半前には上にも登った三門です。
今まで紹介するのを忘れていましたが、南禅寺と言えば水路閣が有名です。
水路閣は琵琶湖疏水の分岐線である疏水分線を通すための水道橋で、1890年に完成。
ここを通る疏水分線は北へと流れて、哲学の道へと続いています。
この付近は格好の撮影ポイントになっていて、常に人が絶えません。
水路閣の柱の間から撮影。
水路閣の長さは90メートルほどですが、こうして見ると遙か彼方まで続いているように見えます。
坂を登ると水路閣の中を流れる水の様子を見ることができます。
トンネルへと吸い込まれて行く水の流れは必見。
南禅寺から永観堂の前を過ぎて右に曲がると哲学の道に着きます。
疏水分線沿いの桜並木がそう呼ばれていて、その長さはここから銀閣寺付近までの約1.8kmに及びます。
少し歩くと、絵を描いている人を発見。
……うますぎる。
二年前に八幡の桜で絵を描いていた人といい、何でこんなにうまく描けるのでしょうか?
私にもその才能の1パーセントでいいですから分けて下さい……。
疏水沿いに延々と続く桜並木。
同じ桜のトンネルでも、八幡の桜とはまた違った趣があります。
ちなみに初夏の夜には、ここでホタルも見られるとか。
一度見てみたいですね……。
哲学の道にあるのは桜だけではありません。
この写真の花は支那桃(しなもも)という桃の花です。
一つの花に白とピンクの二つの色が混ざっている所が面白いですね。
写真ではまだ明るく見えますが、すでに夕暮れが迫りつつあります。
銀閣寺にも行く予定だったことを思い出し、慌てて先を急ぎました。
哲学の道の終点に到着。
写真左端に見える銀閣寺橋を渡って、そのまま直進すれば銀閣寺に着くのですが……。
残念ながら、すでに拝観時間を過ぎていました。

(´・ω・`) にょろーん

銀閣寺は次の機会に訪れることにして、ここから銀閣寺橋まで戻って川沿いに歩き、白川通りの銀閣寺道バス停(京都信金の前にあります)からバスに乗って平安神宮まで引き返し、夜の平安神宮に備えます。

(その3へ続く)




          

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