2011年2月2日 雪の比叡山(前編)

2006年の5月に行って以来、約5年ぶりの比叡山。
しかも今回は雪が積もっている真冬の時期です。
鞍馬山よりも標高がずっと高いので、遭難しないように気を付けねば……(笑)。




冬季は叡山ケーブルが休業しているので、山の反対側にある坂本ケーブルを使います。
まずは京阪三条駅から京津線(京都市営地下鉄)で浜大津まで行き、そこで石山坂本線に乗り換えて坂本駅に到着です。
駅を出るとすぐに見えてくる、日吉大社の鳥居。
道路をまたぐようにして建っています。
日吉大社は全国にある日吉・日枝・山王神社の総本宮で、比叡山延暦寺との関わりも深い神社です。

日吉大社のHP
坂本駅から登り坂の道を10〜15分ほど歩くと、坂本ケーブルのケーブル坂本駅に着きます。
この時は発車時刻の約2分前に着いたので、あまり写真を撮る余裕がありませんでした。
乗り遅れたら30分待たねばならないので、とにかく急いでホームへ。
かなりギリギリだったため乗る前に撮った写真はこれ一枚のみで、車内からの動画も途中からになってしまいました。
所要時間は約11分でケーブル延暦寺駅に到着。
ちなみに坂本ケーブルの全長は2025メートルで、日本最長のケーブルカー路線となっています。

坂本ケーブルのHP
ケーブル延暦寺駅のホームから撮影した風景。
ケーブル坂本駅付近ではほとんど積雪が見られませんでしたが、ここまで登って来ると一面の銀世界です。
ケーブル延暦寺駅の駅舎。
ケーブル坂本駅と同様、1927年に開業した当時の姿を保っています。
延暦寺駅の、駅名の看板。
「駅」の字が昔使われていた旧字体になっています。

旧字体・新字体対照表
標高654メートルにある駅前の展望台から、琵琶湖を見下ろすことができました。
琵琶湖大橋と、遠くに小さく沖島が見えます。
天気が良ければ、さらに遠くの白山や御岳山も見られるとのこと。
こちらは琵琶湖の南側。
以前に瀬田川クルーズで通った近江大橋が見えます。
ケーブル延暦寺駅から延暦寺へと続く道。
2006年の時は比叡山山頂方面からバスに乗って来たので、この道を歩くのは初めてです。
道の途中にあった、天海大僧正の住居跡の碑。
三百五十回忌法要記念で建てられました。
天海大僧正は比叡山延暦寺の再建に尽力し、108歳まで生きたとされる人です。
山道を10分ほど歩いて延暦寺に到着。
この時の気温は2度でした。
延暦寺に入ってまず目に付いたのがこれ。
延暦寺専属(?)の消防車です。
延暦寺に所属しているだけあって、交通安全の御守りも標準装備されています。
昔懐かしいタイプの郵便ポストを発見。
山中や山上にあるポストには、このタイプが多いような気がします。
根本中堂へと続く坂の入口。
境内に入ってからここまではきれいに除雪されていたせいか、問題無く歩けました。
屋根に雪が積もった根本中堂。
根本中堂は2016年度から約10年掛けて、平成の大改修に入ります。
ここの手水舎は水盤が竹で囲われています。
そしてこの水を出している龍は、横側から見ると全身像が見られるようになっています。
この時はそれに気付きませんでしたが、後日にこの記事を見て初めて知りました……。
根本中堂の後に無料休憩所の一隅会館に入ったら、なぜかそこには故・黒澤明監督のリアルな人形が。
この年、2011年は黒澤明監督の生誕100周年で、それを記念したイベントを比叡山で行うのに合わせて作られたようです。

この後は、さらに雪深くなる比叡山を歩いて行きます。

(後編に続く)

(今回の動画)
京阪電車京津線・大谷〜浜大津   坂本ケーブル・登り   比叡山延暦寺・東塔地区




          

inserted by FC2 system