2007年11月30日 紅葉の京都(その3)

引き続き嵐山から嵯峨野へ歩き、紅葉を堪能。
夜は知恩院近くの青蓮門院跡でライトアップを観賞しました。




小倉池から常寂光寺へ向かう途中の竹林と紅葉。
対照的な色合いです。
小倉池から歩いて約5分、常寂光寺に到着。
常寂光寺は百人一首にも詠まれた小倉山の中腹に広がる塀の無い寺で、紅葉の名所でもあります。
入口の山門・そして仁王門をくぐると石段があり、それを登り切った所に本堂があります。
すでに太陽が山の向こうに沈んで日当たりは無いものの、それでも見事な境内の紅葉です。
幾重にも重なる紅葉。
本堂の脇からさらに上へと登ると、重要文化財の多宝塔が見えてきます。
約400年前の1620年8月に建立。
多宝塔付近からの眺め。
この写真の遠くに写っているのが比叡山。
他にもここからは大文字山や清水寺のある音羽山方面まで見渡すことができます。
常寂光寺の次は二尊院へ向かいます。
写真は、ちょっと寄り道した落柿舎付近の風景。
冬が近いですが、コスモスが咲いています。
常寂光寺から歩いて数分で二尊院に着きます。
二尊院は平安時代初期に建立され、この総門は保津川を開発した角倉了以が伏見城の薬医門を移築したものとのこと。
また、この総門から奥に長く伸びる参道は『紅葉の馬場』と呼ばれています。
これが二尊院の本堂。
京都御所の紫宸殿を模して作られています。
本堂の中には釈迦如来と阿弥陀如来の二尊が祀られ、それが寺の名前の由来にもなっています。
ちなみに右に置かれているのが釈迦如来、左が阿弥陀如来です。
二尊院の『しあわせの鐘』。
ゆっくりと三回撞くべし。
『しあわせの鐘』の脇には石段があります。
紅葉の下をくぐって登って行くと……。
石段の上には法然上人廟がありました。
この他にも角倉了以の墓など、多数の墓があります。
二尊院から渡月橋方面へと戻る途中、竹林の中を通ったら、ご覧のようにライトアップが施されていました。
これは毎年12月に行われるイベント『京都・嵐山花灯路』の一環で、大河内山荘〜野宮神社の間にある竹林をライトアップするというもの。

イベントの開催は毎年12月10日ごろなので、今はまだ見られないと思っていたのですが……試験点灯なのでしょうか?
まだ完全に暗くなってはいませんが、それでもライトアップの効果は見事なもの。
通常より一足早く見ることができてラッキーでした。
日が暮れた後は阪急嵐山駅から河原町駅へと移動し、円山公園を抜けて青蓮門院跡(しょうれんいんもんぜき)へ。
ここでも今の時期(2007年は10月27日〜12月2日まで)ライトアップを行っています。
入場料は800円と少々高め。
庭園のライトアップは、ご覧のように多数の青い光がゆっくりと明滅を繰り返すというもの。
派手ではありませんが、これはこれで良いものです。
この他にも大きな梵字が浮かび上がったりもします。
庭園の他にも竹林があります。
これだけでも充分に雰囲気は出ますが……。
鳥居が加わると、もっと良い感じになります。
今までありそうでなかった竹林と鳥居の組み合わせ。
鳥居には違う色の照明を当てているのがまた良し。
庭園の明滅する青い光を見ていると、何だか眠たくなってくるような気が……。
今の時期は寒いですが、初夏だと蛍を連想してもっと良いかもしれません。
出口付近には、天へと伸びる光が……。
その正体は四つのサーチライトでした。
なんか、上空の雲にまで光が届いているようにも見えますが……。

本日は、これにて終了。
二日後に再び嵐山〜嵯峨野を歩きます。

(その4へ続く)




          

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