2011年4月12日 天王山(後編)
約三年ぶりに訪れた天王山の山頂は少しだけ様変わり。
そして、長らく謎のままだった、あの物体の正体がついに明らかに……?
酒解神社から天王山の山頂に到着。 三年前は周囲の見晴らしがイマイチでしたが、今回は一部の木が伐採されたので、割と見晴らしが良くなっていました。 |
|
天王山の山頂の標識ですが、その背後にはなぜか石が積まれていました。 三年前の時点では、この場所に何も無かったのは確かです。 |
|
とても一人や二人で簡単に積める量ではない上に、かつてここには山崎城が存在した事から、その発掘調査でもあったのでしょうか? となると、これは山崎城に使われていた石の数々なのかも……。 それがこうやって放置されているということは、発掘してみたけど特に価値のある物は出て来なかったのかもしれません。 |
|
山崎城の井戸跡。 これも三年前と比べると、新しい竹を使って蓋が直されていて、もう隙間から中を見ることはできませんでした。 |
|
天王山の後は、そのまま十方山へ向かおうとしたのですが、途中の標識に「見晴台」と書かれているのを発見。 これは行ってみた方が良いと思いました。 |
|
下り坂を降りて行った先には、何やら大きな物が建てられていました。 こ、これは一体!? |
|
前方に回って見ると、まさに四角い板としか言いようのない物体です。 何のための物なのかさっぱり分かりませんでしたが、金網に設置されていた看板を見てみると……。 |
|
これはマイクロウエーブ用の反射板で、通信用の施設とのこと。 マイクロウエーブと聞くと、個人的には某ガンダムを思い出してしまいますが、当然ながらそれとは一切関係ありません(笑)。 ちなみに、この反射板についての詳しい説明は→こちらのページへどうぞ。 そして後日になって、以前にもこれと似たような物を見ていたのを思い出しました。 それは2006年に妙見山へ行った時に、遠くの山の中に見えた物。 あれもおそらく、このマイクロウエーブ反射板だったのでしょう。 ようやく長年の謎が解けました。 |
|
マイクロウエーブ反射板もさることながら、この見晴台からの眺めも見応え充分。 京都市内を一望できます。 |
|
ここからは、望遠レンズで撮影した写真。 まずは京都競馬場。 |
|
天気が良いので、京都タワーもはっきりと見えます。 | |
京都タワーの右上に何か見えると思ったら、これは大文字山にある右大文字でした。 ここからなら毎年8月16日に行われる五山の送り火も(双眼鏡などを使えば)良く見えるかもしれません。 でも、ここまで登って来るのは大変そうだし、急斜面な場所なので夜は危ないかも……。 ちなみに2007年11月には、この大文字山に登って天王山方面を撮影しています。 他にもこの写真には右下の方に霊山観音が写っていたり、縮小する前の写真だと知恩院や八坂の塔、清水寺の仁王門がギリギリ判別できました。(清水の舞台は木に隠れて見えない?) また、別の写真には京都タワーの左に平安神宮の大鳥居が写っていたりと、望遠レンズで探せば他にも色々な物が見られそうです。 |
|
そして比叡山。 天王山からは直線距離で大体23kmくらい離れています。 |
|
この見晴台からでも、さっき着陸していた飛行船が見えました。 飛行船の向きと着地している場所が先程見た時とは違っているので、あれから一度飛び立ったのかも。 |
|
見晴台を後にする前に、改めてマイクロウエーブ反射板を撮影。 裏側から見ると、鉄骨の組み方が何だかカッコイイのであります。 |
|
再び元のルートに戻って、十方山に到着。 山頂には相変わらず独創的な標識が建っていました。 |
|
他にももう一つ、このような看板が。 この十方山は私有地だったのでしょうか……? 連絡先も書いてあるので、どうやら本気のようです。 この写真を撮ってからすでに六年以上が経過しましたが、果たしてこの件はどうなったのやら? |
|
十方山を過ぎた後は、どんどん山を下って行きます。 途中の竹林では、何本もの竹が倒れている所も……。 |
|
竹林を抜けると、そこは絶好の撮影ポイント。 望遠レンズを使えば、遠くの物まで眺めることが可能。。 写真は背割堤の桜のトンネルと、新旧御幸橋。 ここからだと、解体中の二代目御幸橋と三代目御幸橋が重なって見えます。 |
|
眼下を走るJRの関空特急『はるか』。 他にも新幹線や阪急電車も見られます。 |
|
天王山トンネル近辺の写真。 写真左端の細い道を進むと水無瀬の滝に行けます。 右下に写っている橋は東大寺跨道橋。 ここを通ると名神高速の上を渡れます。 ちなみに、水無瀬の滝の近くからは名神高速の下をくぐることができます。 |
|
水無瀬の滝に到着。 水量は三年前の時よりも少ないかも。 |
|
名神高速の下をくぐって春日神社へ。 水無瀬の滝からは歩いて約170メートルほどの所にあります。 |
|
春日神社に着くと、すぐに日没を迎えました。 神社の境内から桜と名神高速が同時に見られるという珍しい景色は、なかなか趣があります。 |
|
ラストは、春日神社の夜桜と夜空の半月。 月の光では夜桜を照らすには不充分かもしれませんが、この場所の桜にはこれが一番良いと思いました。 |
(今回の動画)
関西電力マイクロウエーブ通信施設 十方山山頂〜天王山トンネル付近 水無瀬の滝・天王山トンネル入口・春日神社